岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 暖冬 作物の影響懸念 少雪 イベント中止も(胆江地方)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-02-21 09:39:17 (316 ヒット)

 市街地に降った雪は既に解けて消え、山肌の色がはっきりと見えるほどの暖冬となっている胆江地方。市内唯一のスキー場、衣川長塚の国見平スキー場では雪不足から営業を休止した期間もあり、雪を生かした恒例イベントも中止になるなどの影響が出ている。農作物に関しては、春先に水不足が懸念される地域もあり、関係者は天候の変化を注視している。19日には市内で2月の観測史上最高気温を更新し、例年より早く春の気配が感じられる。

 盛岡地方気象台によると、県内は昨年12月、高気圧の影響で気温が平均より高く推移した。今年に入っても高温傾向は続き、少雪となっている。
 1月は低気圧や気圧の谷の影響で雨や雪の日があったが、気温が平年よりかなり高かったため積雪は少なかった。2月の平均気温も高く、10日現在で降水量は平年よりかなり少ない。日照時間も平年並みかそれ以上で、暖かい日が続いている。
 農作物にも一部で影響が出ている。葉物野菜が平年より大きく成長している例があるほか、例年3月に収穫のピークを迎える品目では収穫時期の早まりが予想されている。JA岩手ふるさと園芸課によると、生産者からはハウス栽培の暖房費が抑えられ助かるという声がある一方、高温傾向が来年以降も続けば栽培環境そのものの見直しが必要になるなどと心配する声が多い。
 同課は「最も心配なのは、リンドウやアスパラガスなど既に植え付けられている多年集荷の作物。暖かさで早く生育する可能性があり、そこに降霜害が直撃すると被害が大きくなる」と分析。「SNSなども活用しながら、状況に合わせた対策指導を徹底していく」としている。
 雪解け水が少ないため、春先の水不足も懸念される。JA江刺米穀課は「管内では堤の水を利用している米農家も多く、降水量の影響を大きく受ける場合がある。今後の気候を注意深く見守りたい」と話す。
 国見平スキー場は昨年12月23日に今季の営業を開始。積雪量は平年の半分にも満たない30ー45センチほどで推移しており、山肌が露出している場所もあるとして利用者に注意を呼びかけている。
 1月3─8日は雪不足により休止。今季は3月24日までの営業を予定しているが、積雪状況によっては早めに終了する可能性もあるという。市体育協会と市スキー連盟が主催する奥州スノーフェスティバルは2月18日の開催を予定していたが、雪不足により中止した。
 県南部の国道4号を管理する国土交通省岩手河川国道事務所水沢国道維持出張所によると、今季の除雪出動は2月10日までに16回。融雪剤の散布は58回実施した。いずれも平年の6─7割程度の実施回数。雪が少ないことで、本来夏場を主とする路面の穴埋め作業などの維持工事を行う日数が増えているという。
 同気象台によると、21日は気圧の谷や寒気の影響で曇り空が広がる。夕方から雪の降る所もある見込み。向こう1週間は最高気温が5度前後となり、冬の寒さを取り戻す。朝晩の冷え込みに注意が必要だ。
写真=平年の半分以下の積雪で一部山肌が見える国見平スキー場=16日撮影


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