岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 話題沸騰 二重の喜び 及富製造の鉄瓶 大谷選手がインスタで紹介 別製品は海外デザイン賞に 鋳物業界振興へ追い風(水沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-05-10 09:39:45 (408 ヒット)

 水沢羽田町宝生の鋳造業・南部宝生堂(株)及富(及川一郎代表取締役社長)が製造している鉄瓶が、異なる角度から脚光を浴びている。地元出身の大リーガー大谷翔平選手が日本時間の9日、自身のインスタグラム(インスタ)に同社が手がけた青い鉄瓶「みやび」の写真を掲載。注文や問い合わせが殺到している。さらに同社は、別の鉄瓶でイタリアの国際的なデザイン賞「A'DesignAward(エーダッシュデザインアワード)」の銀賞を受賞。一度に訪れた吉報は、水沢鋳物の振興へ大きな追い風となりそうだ。

 大谷選手は自身のインスタに、めおと湯飲みと共に同社の鉄瓶の写真を掲載。湯飲みに関しては国内の別地域で製造されたもののようだが、鉄瓶には同社のタグが取り付けてあった。どちらも大谷選手が所属するドジャースのチームカラーと同じ青色だった。
 同社アートディレクターの菊地海人さん(40)によると、同日午後1時ごろ「(同社の)ネットショップの鉄瓶が売り切れている」と問い合わせがあったのを皮切りに、一般客や報道機関からの問い合わせ電話、電子メールが殺到した。
 状況をすぐに飲み込めなかったという菊地さん。インスタの画像に「ありがとうございます」というメッセージが添えられていたことから「大谷選手の知人が結婚祝いに購入し、直接プレゼントしたのでは」と推測。「もちろん弊社が大谷選手に贈ったり、情報発信を要請したりしていない。どなたがいつ購入したかも不明」と、驚いた表情で語る。
 同日昼まで5個あった在庫は、話題を聞きつけ直接来社した市民1人とネット購入者4人の手に渡り完売。今後の発送まで早くて2カ月、長くて半年以上はかかるという。
 喜びはこれだけにとどまらない。菊地さんの父で、同社専務の章さん(67)が40年以上前に考案した「スワローポット」が、世界的権威のあるイタリアのデザイン賞で銀賞に輝いた。章さんは、7月にイタリア北部、コモ湖近くで行われる授賞式に出席する予定だ。
 同ポットは、ツバメを連想させる意匠。しかし、考案した当時は伝統的な鉄瓶が主流で、斬新過ぎるデザインに支持は広がらず、お蔵入り状態となっていた。
 数年前、海人さんがSNSで紹介すると、大きな反響を呼び再商品化。グッドデザイン賞、台湾「ゴールデン・ピン・デザイン・アワード」の受賞に続く快挙となった。
 「20代で入社した時、無我夢中で手がけた作品。時代を超えて支持を得られるのはうれしい」と章さん。水沢鋳物工業協同組合副理事長として業界振興にも力を入れるが、大谷選手が手にした鉄瓶のことも踏まえ「国境を越えた南部鉄器に対する関心の高まりが、業界の大きな弾みとなれば」と話している。
写真上=大谷翔平選手がインスタに掲載した鉄瓶「みやび」を手にする菊地海人さん
写真下=世界的デザイン賞で銀賞に選ばれた「スワローポット」を見つめる菊地章専務


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