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胆江日日新聞
pickup : 価値証明し保存活用へ 文化財登録 積極的に(奥州市教委)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-05-14 09:41:29 (262 ヒット)

 奥州市教育委員会は、市内にある歴史的な建造物を積極的に調査し、国の有形文化財などへの登録を進めている。市町村合併以降12件が同文化財となり、今年3月には文化庁の文化審議会が新たに5件の登録を答申した。市教委は登録により建物の文化財としての価値を証明し保存活用につなげ、市民に周知できる機会と捉える。改修工事を行う際に国庫補助が受けられることも推進の背景にある。

 近代などの文化財建造物を継承していくため、96(平成8)年の文化財保護法の一部改正に伴い、保存や活用が特に必要な建造物を登録する「文化財登録制度」が導入された。届け出制と指導・助言を基本にしており、従来の指定制度よりも緩やかに建造物を守ろうとの考えがある。
 登録の基準は、原則として50年以上前に建てられ▽国土の歴史的景観に寄与▽造形の規範となっている▽再現が容易でないーーのいずれかに該当すること。
 奥州市で合併以降登録されたのは、いずれも水沢の旧緯度観測所の関連4件、後藤伯記念公民館、斎藤子爵水沢文庫2件、旧安倍家住宅の主屋など関連5件。正式登録を待っているのは、水沢大畑小路の旧高野家住宅の関連4件。全て市など公の機関が所有しており、個人所有は旧江刺市時代の2003年に登録された江刺稲瀬の千葉家住宅主屋のみ。
 市教委歴史遺産課は「歴史的建物をピックアップし、地域づくりに活用してほしいというのが文化庁の方針。維持していく負担はあるが、登録されれば修理に補助金が出るなどのメリットもある」と説明する。
 調査は継続的に東北工業大の協力も得て行っており、歴史的経緯だけでなく建造物としての評価も受けている。
 同課は「歴史的価値は高いと分かって管理してきた建造物に、文化財としての価値があることを証明したいとの思いがある。保存活用計画の策定が必要だが、改修に国庫補助が受けられるのは大きい」と話す。
写真=国の有形文化財登録を待つ旧高野家住宅古稀庵。奥州市内の登録有形文化財は17件になる見通し


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