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胆江日日新聞
pickup : 未来見据え70年に幕 3校統合 胆沢中へ 小山はきょう閉校式 胸を張り 有終の美(若柳中、南都田中)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2017-03-20 09:46:05 (576 ヒット)

 4月に統合する胆沢区内3中学校のうち若柳中(菊池俊二校長、生徒85人)と南都田中(及川賢一校長、生徒142人)で19日、閉校式がそれぞれ行われ、地域と共に歩んだ70年の歴史に幕を下ろした。生徒と教職員、歴代卒業生らは、長年の感謝の気持ちを込めて校歌を斉唱。胸を張り、未来を見据えながら有終の美を飾った。20日の小山中閉校式を経て、4月7日に新生・胆沢中が開校する。

若柳中

 若柳中の式典には、来賓や地域住民ら約200人が出席。小沢昌記市長は「先人が築き上げた文化を伝え、未来の担い手を育ててきた若柳の教育は地域の誇り。この学びやで培われてきたものは卒業生、地域の皆さんの胸に刻まれ、次代へ受け継がれていくだろう」と述べた。
 菊池校長は「若柳中で学び、仲間と共に成長してきたことに誇りを持ち、若柳の地を大切に思いながら新たな環境での活躍を信じている」と激励。全校生徒が一斉に出席者がいる後方へと向きを変え「お別れの言葉」を伝えた。
 3年の高橋美翔(みと)さん(15)が「伝統をつくり伝えてくれた先輩、指導してくださった先生、70年間若柳の子どもたちを見守り、育んでくれた若柳中への感謝を伝えるため、私たちの声を校舎に響かせたい」と口火を切り、生徒全員が力いっぱい合唱とエールを送った。
 土橋が丘よふるさとよ/風はささやき雲はとび/きららに山は輝くよ/あゝ若柳中学校││。集まった人々が心を合わせ、校歌を高らかに歌い上げた。
 供養塚、土橋、愛宕、石渕、前川の5カ所での分散授業を経て、1949(昭和24)年8月に本校舎を土橋に建設。各分校の廃止・新設の末、69年に最後の分校となった市野々を閉じ、学習拠点が土橋に集約された。平成に入り、スポーツの分野でも大躍進。93年に卓球男子団体が全国ベスト8に入るなど黄金期を築いた。眼前に迫る焼石連峰の如く、志高く学びやを巣立った卒業生は70年間で9427人を数える。
写真=70年分の感謝の気持ちを込め、力いっぱいエールを送る生徒たち=若柳中

南都田中

 南都田中の式典には、来賓や歴代卒業生ら約320人が出席。小沢昌記市長は「校歌4番の歌詞のように自らを律し、目標に向かって努力する数々の取り組みが、今の校風につながっている。新しい学校へ、そして未来へと力強く羽ばたいてほしい」と願った。
 及川校長は「4月に開校する胆沢中は南都田、小山、若柳3校の文化を融合させ、新しい文化をつくり出す場。1ー2年生は新たな文化の創造に主体的に参加し、3年生はそれぞれの進学先で自主自律の南都田魂を存分に発揮して」とエールを送った。
 万感胸に迫る中、全校生徒が登壇。3年の高橋翔大君(15)を中心に全員が心を一つにしながら「仲間と過ごした掛け替えのない日々。忘れられないたくさんの思い出をありがとう。ありがとう」と別れを告げた。
 開校70年で送り出した卒業生は、累計5682人。出席者たちは高らかに校歌の一節「質実剛健中学の/花と誇れと自主自律/協和の道を共に行く/よき学舎の南都田校」も斉唱し、歌詞に託された思いをかみ締めた。
 校内で20年以上、大切に守り継がれるモットーがある。「自律心の高揚」だ。幼稚園と小中学校を支援する住民組織「南都田学園」のバックアップもあり、自ら立てた規範に従い行動する気風を育んだ。地域の協力で開花したものの一つがソフトテニス。97(平成9)年に女子団体が念願の全国大会出場を果たし、4年後には全国5位に入り、校史に残る快挙を達成した。
写真=「たくさんの思い出をありがとう」。全校生徒が心を合わせ、別れのメッセージを伝えた=南都田中


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