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胆江日日新聞
pickup : 献膳の儀 豊作祈り 希少な民俗行事 伝統脈々 集落に華やぎ(前沢・六日入白山神社)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2017-09-10 09:35:28 (354 ヒット)

 市無形文化財の民俗行事「六日入(むいかいり)白山神社の献膳の儀」は9日、前沢区の白山地区で行われた。手作りのきらびやかな供物や造花を、かみしも姿の地元住民約30人が行列をつくって同神社に奉納し、一年の地域安全や豊作などを願った。

 祭りは江戸後期の1861(文久元)年に始まったとされる。特徴は穀物などを一粒ずつドーム形に貼り付けて作るお膳料理の模型「もったて」や、和紙を染めて本物そっくりに仕立てる花。全て地域の伝承者が数カ月かけて手作りする。こうした供物を扱う祭礼は県内でも少なく、現存では平泉町毛越寺の二十日夜祭(はつがやさい)などに残るのみであることから、同文化財に指定された。
 祭りの当番は旧六日入村の10集落が持ち回りで担当。今年は内屋敷集落の及川武志さん(68)宅=同区白山字下タ町=が「宿」となり、行列の出発点となった。かみしも姿の男衆ら約30人が勢ぞろいし、口に紙をくわえたまま三方に盛られた「もったて」や花を持ち、数百メートル離れた同神社へと出発した。
 及川さんは「無事、大役が果たせてうれしい。今後も今日のような良い天気に恵まれ、地域の作物が豊作となるよう願っている」とにっこり。同神社総代長の佐藤良光さん(73)は「内屋敷集落は文久元年当時の大肝入(おおきもいり)・佐々木高光(たかみつ)の出身地。高光は現在の神社建立に尽力した人物で、縁が深い。それだけに神様も喜んでくれるだろう」と笑顔を見せていた。
写真=手の込んだ「もったて」や「花」を持って行列する、かみしも姿の住民たち


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