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胆江日日新聞
pickup : 歌う楽しさはぐくみ69年 教組支部合併で終止符 130人ステージ飾る(胆江地区児童・生徒独唱大会)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2017-10-07 09:46:26 (445 ヒット)

 子どもたちの音楽教育をはぐくんできた胆江地区児童・生徒独唱大会(同大会実行委員会、県教職員組合胆江支部主催)が6日、69年の歴史に幕を閉じた。同支部が一関の支部と合併するため、今年の開催をもって終止符を打つことに。会場の同地区勤労者教育文化センター=水沢区佐倉河=には、地区内の小中学生130人が伸びやかな歌声を披露し、フィナーレを華やかに飾った。

 同大会は戦後、子どもたちに歌の発表機会を提供しようと「県独唱大会」の名称でスタート。55年前からは県内地区単位での運営となったが、現在まで継続してきたのは胆江のほか、花巻や宮古、二戸など5地区のみ。このうち胆江地区開催を主催してきた同組合胆江支部は、来年4月から一関支部と合併することを理由に、本年度の開催をもって終了することにした。
 四半世紀以上、事務局を務めてきた元教諭の千田幸太郎・同実行委事務局長(61)も、小中学生のときに大会に出場した一人。「今でも、子どものころにここの舞台に立ったことは忘れていない。歌が好きな子どもたちがステージで輝きながら歌っているのを見たくて、25年以上も裏方を続けてきた。合唱やコーラスを組めない小さな学校にとって、独唱大会は貴重な存在だっただけに残念」と話しながら、最後のリハーサルに向け作業していた。
 「ファイナル大会」と銘打った今回は、胆江地区から21小学校59人、11中学校71人が出場した。開会式で同実行委員長の三好浩史同支部長は「約70年の歴史の中で約5000人がステージに上がった。皆さんのお父さん、お母さんだけではなく、おじいさんやおばあさんもここで歌った。皆さんの練習の成果を存分に発揮して、最後を締めくくってほしい」と呼び掛けた。
 発表に先立ち、出場小学生全員で「ドレミの歌」を合唱。楽しそうな歌声が会場いっぱいに響いた。続く小学校低・中学年の部では、子どもたちがピアノ伴奏に合わせて心を込めて童謡や唱歌を歌い上げた。
 市立田原小学校の熊谷星蘭(せら)さん(7)は唯一の1年生。アニメ映画でおなじみの「さんぽ」を元気に歌った。「緊張したけれど、歌詞を間違えずに歌えた。歌が好きなので、この後も歌っていきたい」とにっこり。同校の高橋厚子教諭(56)も「夏休み前から練習してきた力がよく出ました」と目を細めた。
 審査員で元小学校長の小野紘輝さん(75)=花巻市高木=は金ケ崎町出身。「会場が水沢公園内だったとき、金ケ崎小、金ケ崎中の代表として舞台に上がったことが懐かしい。毎回どきどきだった。正直寂しい思いだが、時代の流れなので仕方ない。これまで支えてきてくれた多くの方に感謝したい」と話していた。(宮本升平)
写真=ファイナル大会のスタートを飾った出場小学生による全体合唱


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