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胆江日日新聞
pickup : 突然解散に新党結成、流転する政界 有権者の願いどこへ(胆江)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2017-10-11 10:02:27 (189 ヒット)

 第48回衆院選は10日に公示され、22日の投開票に向けた舌戦の火ぶたが切られた。これまでの安倍政権への評価をはじめ、消費増税など重要課題への対応を見極める「政権選択選挙」。だが、突然の解散と新党結成など政界の流転を経たことで、有権者にとっては複雑な印象が拭えない。子育て政策の充実を望む声や、不安定な北朝鮮情勢を念頭に平和を尊ぶ有権者の声も強まっている。

 衆院選は14(平成26)年12月以来約2年10カ月ぶりで、自民党総裁・安倍晋三首相による政権運営の継続の是非が最大の争点だ。
 「安倍政権延命のためだけ」と解散総選挙を疑問視するのは、江刺区愛宕の農業小沢正直さん(38)。経済政策「アベノミクス」に対しては、「国民の生活にまで実感を与えられていない。格差を是正できず、より拡大させた印象。少子高齢化対策と格差是正が最優先では」と注文する。
 胆江地区の有権者の中には、解散総選挙が決まってからの急速な政界の動きに対し、「何がなんだか分からない」と首をひねる様子も。「自民・公明」の与党、「希望の党と日本維新の会」、「共産、立憲民主、社民」の三つどもえの構図が見えてきたばかり。「誰を選んでも変わらないのでは」。有権者からは、こうした諦めに似た声も複数あった。
 一方、水沢区日高西の県立水沢工業高3年佐藤啓貴(よしき)君(18)は、有権者として初めて迎えた今回選について、「今後の生活や日本の行方を決める選挙。責任を持って投票しなければ」と話す。少子高齢化が進む中、報道で子どもを虐待する事件が取り上げられるのを気に掛け、「子育て支援対策も進めてほしい」と願う。
 衣川区上小路の主婦佐藤梢さん(36)は「多くの専業主婦が出産、育児を経て、再就職先を見つけるのに苦労している。子育て中の女性が社会復帰しやすい世の中になってほしい」と望む。
 前沢区古城の農業及川英博さん(74)は「理想や目先の主張だけでなく、生活に反映した政治をどの程度実現してくれるか注目したい」と強調。「最近の選挙は当選目当ての施策や対抗馬への批判合戦が目立つ。特にも、今回は批判の応酬ばかりで有権者がないがしろにされている」と指摘し、国内だけでなく国際的な政治力にも期待している。
 消費増税や憲法改正、原発など重要課題のほか、最近の国際情勢には日本国民の生活を脅かしかねない懸念材料がある。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮をめぐり、金ケ崎町西根明燈のパート従業員山路マリアさん(47)は「戦争だけは嫌い。戦争にはつながらない政治をお願いしたい」。胆沢区小山の羽藤忠明さん(84)も「平和主義を堅持してもらいたい。みじめな戦争を二度と繰り返してはいけない」と、戦争体験者としての切実な声を上げる。
写真=第一声に耳を傾ける支持者ら=10日午前、水沢区内


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