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胆江日日新聞
pickup : 生誕160周年記念 第3弾企画展 後藤新平 「大風呂敷」の原点迫る 影響与えた両親や恩師 子育て論、教えに焦点(水沢・記念館)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-02-13 09:49:50 (569 ヒット)

 水沢三偉人の一人、後藤新平(1857ー1929)の生誕160年記念企画展「新平の思想を育んだ家族と恩師たち」は、水沢区大手町の市立後藤新平記念館(佐藤彰博館長)で開かれている。「大風呂敷」の異名を持つ新平の父母や恩師たちにスポットを当て、新平の思想に影響を与えた背景に迫っている。3月11日まで。

 生誕160年記念の締めくくりとなる企画展第3弾。関東大震災時には帝都復興総裁として大胆な計画を掲げた新平だが、一方では「無私」「先見性」「科学的調査」など繊細でまめな一面もあった新平の考え方に影響を与えた母利恵(1825ー1923)や阿川光裕(1845ー1906)ら恩師たちに焦点を当てた。
 展示資料は全10種。手紙や訓戒、利恵95歳の時の筆跡など文書が中心で、同館が所蔵する貴重な資料を展示している。
 「剣太刀身にのみはきて何かせむ 心さやかにみかけこのとき」から始まる和歌に託した後藤家の訓戒は、父實崇(さねたか)(1822ー1883)が手紙に記し明治4年に上京した新平に送っている。新平は、訓戒を毎年正月に必ず自宅の床の間に掲げることを家例とし、人生の岐路に立たされた時には訓戒をそらんじて指針にしていたという。
 新平が上京してから1年余りで帰郷した際、医学生時代を支援した阿川が實崇に宛てた手紙には「新平は勉強しているか。将来何になるつもりか」と新平の未来を思いやる気持ちが込められている。
 ほかにも、「今も忘れ得ぬ先生の教訓」と題し、立生館時代の恩師、武下節山らの教えに触れた71歳の後藤が、少女向け雑誌に寄せた原稿や雑誌編集部からの依頼文なども展示。「一に人、二に人、三に人」の信条は、自らが時代の節目に多くの人に登用されてきた経験から形成された根源といえる。
 同館学芸調査員の中村淑子さんは「新平の偉業を紹介する企画は数多いが、両親の子育て論や恩師からの教えは現代にも通じるものがある」と話す。
 展示時間は午前9時から午後4時半まで。月曜日が休館日だが祝日の場合は翌日。入館料は大学生以上200円、高校生以下は無料。
写真上=両親や恩師たちからの手紙など後藤新平の精神に影響を与えた人たちにスポットを当てた企画展
写真下=新平の将来を心配する阿川光裕からの手紙


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