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胆江日日新聞
pickup : 安倍宗任の生涯に迫る 来月18日まで企画展(金ケ崎歴史館)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-02-14 09:41:45 (218 ヒット)

 金ケ崎町の金ケ崎要害歴史館(柏井慶一館長)で、第8回企画展「語り継ぐ宗任の生涯」が開かれている。前九年合戦絵詞や陸奥話記などに記されている安倍氏一族の中から、鳥海柵の主だった宗任を取り上げた。さまざまな文献や図画で裏づけを試みながら、多くの伝承を残す宗任の生涯に迫った。3月18日まで。

 安倍宗任は、安倍頼良(のちに頼時)の三男。吾妻鏡には鳥海三郎とあり、同町の国指定史跡鳥海柵跡は、安倍氏12柵の一つで宗任の館とされている。前九年合戦で敗れ、捕虜として都に連行された。
 治暦元年(1065)に、源頼義の任地である伊予国(現・愛媛県)に配流に。その3年後には大宰府(現・福岡県)に再配流になったが、豊後の石垣別府説(現・大分県)や肥前の松浦説(現・長崎県)、筑前大島説(福岡県宗像市)など配流地には諸説ある。それぞれに亡くなったとされる日付や墓などが言い伝えられている。
 今企画展では、前九年合戦絵詞や陸奥話記に描かれた宗任の生涯を、他文献などから裏付ける試み。前九年合戦での活躍や捕虜となり配流後まで、宗任の生涯を追っている。
 尾竹国観画の衝立(ついたて)「北梅の図」(明治後期、一ノ倉邸蔵)など、都に連行された際に宗任が高い文学的教養を示したとされる有名な逸話を描いた図画も複数紹介。文献では、父頼時が亡くなった日付(7月26日)が唯一確認できる文献史料である「百練抄巻四」(江戸時代後期、もりおか歴史文化館蔵)のうち、宗任が登場する場面を目にすることができる。
 県内外の伝承地や町内の伝承地、奥州藤原氏2代基衡の妻とされる「宗任女(むすめ)」にも触れた今展。同歴史館では「配流後の九州では三つの説があり、町内に安倍氏の館や源頼義・義家父子の陣など複数の伝承地が存在している。企画展を通し、今後それらを整理していく基礎となれば」と話し、来館を呼び掛けている。
 開館時間は午前9時から午後5時で、月曜休館(祝日の場合はその翌日)。観覧料は、一般200円(20人以上の団体150円)で高校生以下無料。問い合わせは同歴史館(電話42・3060)。
写真=安倍宗任の生涯に迫った金ケ崎要害歴史館第8回企画展


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