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胆江日日新聞
pickup : 春の嵐 猛威 河川が増水、氾濫 融雪も影響か 江刺・藤里など20人自主避難 金ケ崎では床下浸水被害(胆江地方)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-03-10 09:39:29 (697 ヒット)

 前線を伴った低気圧の影響で8日夜から9日朝方にかけ県内は風雨が強まり、胆江地方では河川の氾濫や道路の冠水などの被害に見舞われ、自治体は災害対策本部を設置するなど緊張が走った。奥州市では避難勧告を発令。人的被害は同日午後6時現在、確認されていない。

 同日午前、奥州市に洪水警報、大雨警報が相次いで発表された。江刺区の玉里、米里で人首川の氾濫の通報があり、午前10時すぎに警戒本部から体制を切り替え災害対策本部を設置した。避難勧告は江刺区の米里7、8区(対象70世帯197人)、玉里6区(同67世帯、195人)、田原9区(同70世帯204人)、岩谷堂9区(同240世帯718人)にそれぞれ発令し、避難所を開設した。岩谷堂、藤里、伊手各地区の自主避難者を含め避難者は計23人。午後5時現在、避難者は全て帰宅しており、避難勧告は解除した。玉里地区センターに一時避難した菅野謙市さん(77)は人首川周辺に暮らしており、「堤防のかさ上げを早急にしっかりやってほしい。雪解け水もあったからだろう、今回はなかなか水がひかなかった」と話した。
 道路など土木関係の被害は、市内でのり面崩壊5件、路面洗掘7件、倒木6件、冠水17件、水路詰まり13件など計63件発生し、職員が応急処置に追われた。市道などの通行止めは計14カ所、国県道などは衣川区と江刺区の2カ所。
 江刺区藤里字前田地内では伊手川が氾濫。国道397号に通じる市道に水があふれたため、一時通行止めの措置が取られた。住民が孤立する恐れがあるとして、地元消防団などが十数軒を回り、警戒と自主避難を呼び掛けた。
 午前9時ごろ、近くの会館に家族と身を寄せた同区藤里字上小屋の農業千田親人(ちかと)さん(80)は「この時期に、これだけ水位が上がるのは記憶にない。今朝起きて、外を見て驚いた。雪解け水も一緒に流れ込んだのだろうか」と話していた。
 金ケ崎町では、住宅1棟が床下浸水。町内各地で雪の堆積などにより排水できず、水路があふれた。
 同町西根高谷野原地内では、町子育て支援センター前の水路が堆積した雪により排水できずに越水。あふれた水が低地に流れ込み、会社員菅原純さん(61)宅が床下浸水した。菅原さんの家族は「家の前をザアザアと水が流れているのに午前8時ぐらいに気がついた。これまで浸水被害に遭ったことがなく、驚いた」と話した。
 同日夕方までに警報は全て解除され、奥州市が同5時に災害対策本部、金ケ崎町が同3時50分に警戒本部をそれぞれ廃止した。
 盛岡地方気象台によると、8日午前9時から9日午後4時までの総雨量は衣川区で92ミリ。これまでの大雨や融雪により河川の増水しているところ、地盤の緩んでいるところがあり、土砂災害などに注意を促している。
 県内のJR在来線各線にも影響が出た。JR東日本盛岡支社によると強風や大雨のため、東北本線日詰│盛岡間などで列車36本が運休するなど約3000人の足が乱れた。
写真上=伊手川が氾濫し、市道に水が溢れた=江刺区藤里、9日午前9時ごろ
写真下=水路からあふれ出る水をせき止めるため、土のうを積む住民たち=金ケ崎町西根高谷野原地内、午後0時半ごろ


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