岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : 「忘れない」は風化への警鐘 「3・11」から7年 釣り鐘 厳かに響く 曹洞宗第五教区が追悼法要(江刺)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-03-12 09:41:02 (340 ヒット)

 曹洞宗第五教区(稀雲浩昭教区長)は、「東日本大震災物故者追悼法要ーー祈りの日」を江刺区南町の光明寺で行った。地元住民ら約100人が参列。地震発生時刻に鳴らされた釣り鐘に合わせて黙とうをささげ、犠牲者の冥福と一日も早い復興を願った。
 同教区では、12(平成24)年に震災発生日を「祈りの日」と定め、毎年同日に法要を営んでいる。同教区護持会(高橋輝男会長)が協賛した。

 参列者と稀雲教区長ら同教区所属の僧たちが本堂にそろい、地震発生時刻の午後2時46分を迎えると、鐘楼の釣り鐘が厳かに9回鳴らされた。鐘の音が響く間、参列者は黙とう。心静かに被災して亡くなった人びとの冥福などを祈った。
 鐘を鳴らした菅生院の伊藤裕磨副住職は「鐘の音を聞き皆が苦しみを離れ、仏の道を歩めるようにという祈りの言葉『鳴鐘(めいしょう)の偈(げ)』を唱えながら突かせてもらった。本当の意味での復興が一日も早くできることも願っている」と手を合わせた。
 読経の後、参列者が焼香。頭を下げて合掌し、一心に祈る姿がみられた。高橋会長は「亡くなった方々の冥福を願うとともに、あのときのことを忘れずにわれわれが被災地に思いを寄せる大切さを、あらためて胸に刻む場になっていると思う」としみじみ。稀雲教区長は「震災から数えて七回忌の法要となった。お勤めをしながら、7年前のあのときを思い出した。普段通りの幸せな日が、明日に来るとは限らないことを痛感させられたできごとだった」と振り返り、「亡き人へ思いを寄せ、防災のことを真剣に見つめ直す機会として、皆さんと一緒に今後も続けていきたい」と力を込めていた。
写真=地震発生時刻に合わせて祈りをささげながら鐘を突く伊藤裕磨・菅生院副住職=江刺区南町の光明寺

大船渡と奥州 つなぐ懸け橋
物産展を通じ現状
伝える役割「決意」

 被災地復興支援第43回大船渡市物産展は10、11日の2日間、水沢区西町のみずさわ観光物産センター(Zプラザアテルイ)で繰り広げられた。新鮮な魚介類や多彩な水産加工品が勢ぞろいし、好天も手伝って商品が飛ぶように売れた。
 旧水沢市と大船渡市の職員派遣交流から始まった物産展で、Zプラザアテルイテナント会と奥州市観光物産協会が共催。▽大船渡市観光物産協会▽(株)大船渡おさかなセンター▽今野民芸ーーが出店し、海産物や銘菓、民芸品などを販売する活気あふれる声が響き渡った。
 売れ筋は新物のワカメで、初日は午前10時の開店数十分前から行列ができた。ホタテが焼き上がる香りも辺りに広がり、売り手と買い手が会話を弾ませながら交流を温めていた。
 大船渡市観光物産協会職員の中野貴之さん(47)は「大型商業施設もでき、少しずつ復興に向かっているが、他地域を見ると足りない部分もある。物産展などの機会を通じて現状も伝えていきたい」と話し、「震災は決して忘れてはいけない出来事。伝えていくのがわれわれの役割の一つでもある」と決意を新たにしていた。
写真=対面販売で大船渡の海の幸をPRする大船渡市観光物産協会の職員たち(左)


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動