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胆江日日新聞
pickup : 大分・山崩れ現場は「特別警戒区域」 胆江2市町にも298カ所(県南広域振興局土木部)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-04-13 09:39:22 (199 ヒット)

 大分県中津市耶馬渓町(やばけいちょう)で11日未明、大規模な山崩れが起き、近くの住宅や道路が大量の土砂にのみ込まれた。被災現場は昨年、土砂災害防止法に基づく「土砂災害特別警戒区域」に指定されていた。同特別警戒区域は胆江2市町内にも点在し、今年3月2日現在で298カ所。災害はいつ発生するか分からない一方で、建物の移転といった具体的な策を講じるには一定の時間がかかり、施主側の経済的負担も少なくない。県南広域振興局土木部は「夜は助かる可能性が高い2階の部屋で睡眠をとる」、大雨や斜面の亀裂、山鳴りや異様な匂いといった「危険な状況を少しでも察知したら避難する」など、実情に即した形の行動をまずは心掛けてほしいと呼び掛ける。

 同防止法は、1999(平成11)年に広島県で24人が犠牲となった土砂災害をきっかけに制定。土砂災害の恐れがある場所を「土砂災害警戒区域(イエローゾーン)」とし、イエローゾーンの中でも建物破壊など住民に大きな被害が生じる恐れがある区域は「土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定する。
 県南局土木部の幸野聖一部長によると、指定の前段階として地図をもとに「土砂災害危険箇所」をリストアップ。▽土石流▽急傾斜地崩壊▽地滑りーーの3区分ごとに整理し、土石流と急傾斜地崩壊に関しては▽保全対象人家が5戸以上の場所▽同1―4戸の場所▽人家はないが新規立地が見込まれる場所ーーごとに細分化する。
 その後、各地点の関係住民への説明や現地調査、市町村長への意見聴取を経て、知事が指定する。警戒区域では、災害情報の伝達や避難が素早くできる体制の整備が図られる。特別警戒区域になると、建築物の構造規制や、分譲地造成など特定の開発行為に許可が必要となる。
 胆江2市町の警戒区域指定状況を見ると、奥州市は▽土石流…97カ所(うち特別警戒区域81カ所)▽急傾斜地崩壊…155カ所(すべて特別警戒区域)。金ケ崎町は▽土石流…3カ所(うち特別警戒区2カ所)▽急傾斜地崩壊…60カ所(すべて特別警戒区域)となっている。
 土砂災害危険箇所にリストアップされた場所のうち、現地調査が終わっていないのは、奥州市内の地滑り危険箇所25カ所のみ。県南局土木部は、本年度中に現地調査や説明作業などを済ませる。金ケ崎町内に地滑り危険箇所はない。
 土石流は大雨など原因となる現象があり警戒できるものの、大分の山崩れのように急傾斜地崩壊は専門家でも予測が難しいと言われている。幸野部長は「警戒区域を指定しその場所を明らかにすることで住民の注意意識も高まる。警戒区域に指定されていることは今の世帯主だけでなく、周囲の家族や代替わりする子や孫へしっかり伝えることも大切だ」と話す。
 警戒区域、特別警戒区域の指定状況は県ホームページ内(http://www2.pref.iwate.jp/~hp0607)で公表している。
写真=水沢黒石町地内のJR東北新幹線・箕輪トンネル坑口の周辺斜面が土砂災害警戒区域に指定されている


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