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胆江日日新聞
pickup : 「備え」「自助」 より重要 北上川氾濫時の浸水域示す「ハザードマップ」 無着色エリアにも潜む危険(局地的豪雨)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-07-10 09:35:20 (236 ヒット)

 西日本を中心とした豪雨災害は、9日までに死者が100人を超えるなど、その深刻さが日増しに明らかになっている。胆江地方でも局地的豪雨が目立つようになっており、市危機管理課は「自ら命を守り行動する『自助』が非常に重要になる。危険を感じたら早く避難できるよう、平時から意識してほしい」と呼び掛ける。

 今年に入り市内では3月と5月、6月に大雨による河川氾濫や内水氾濫が発生。6月30日の豪雨では、前沢や水沢、江刺を中心に土砂崩れや床上浸水、道路や農地の冠水被害が相次いだ。気象庁が観測した同日の合計降水量をみると、同じ江刺地域でも米里が36・0ミリだったのに対し、江刺(愛宕)の観測点は7・5ミリと差が大きく、局地的な豪雨だったことが分かる。
 局地的豪雨とそれに伴い用水路や小河川があふれる内水氾濫は、降水量や河川水位の公的観測設備がない場所でも発生するため、予兆や被害を把握するのが困難。市危機管理課の及川協一課長は「タイムリーな情報は、そこにいる人でなければ分からない。自分自身で危険の予兆や不安を感じたら、行政からの避難指示が無くても、急いで避難行動を取るのが最も賢明。救援がすぐに入らないことも想定し、身の回り品や非常食を用意して逃げてほしい」と語る。
 ただ、夜間の避難は逆に危険を伴う場合もあり、自宅で待機する場合は2階以上の部屋に身を寄せるなど状況に応じた対応も必要となる。また急傾斜地に面している場合は、2階以上で山側から最も離れた部屋で身の安全確保を図る。
 市のハザードマップには、洪水時の浸水範囲を着色して示した地図を掲載している。ただ、この地図はあくまで北上川や衣川が氾濫した場合を想定しており、「無着色の所は安全」という意味ではない。
 及川課長は「内水氾濫は浸水範囲を示す公式データが無く、反映できない。各家庭や地域において『あそこはいつも冠水する』『あの道を通るのは危険』『まずはここに避難』という地元オリジナルの情報を積極的に書き込んで活用してほしい」と呼び掛ける。
 このほど開かれた市議会建設環境常任委員会で「ハザードマップが家に届いているのは分かるが、中身を読んでいる人は少ないのでは」「内容が一度に頭に入らない」との指摘があったという。及川課長は「出前授業などを通じて利用法を周知していきたい」と話す。
写真=奥州市ハザードマップ。右側の着色している部分は北上川氾濫時の浸水域。「無着色の地域は安全」という意味ではなく、用水路や小河川の内水氾濫が起きる恐れも十分にある


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