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胆江日日新聞
pickup : 西日本豪雨から2週間余り 浸水エリア、避難経路は 水害へ備え 高めろ意識 市担当職員講師に迎えハザードマップ出前講座(北上川沿い水沢黒石・二渡地区)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-07-23 09:40:38 (281 ヒット)

 西日本の記録的な豪雨災害により、水害に対する心構えの大切さがますます注目されている。近年、集中豪雨による洪水や土砂崩れなど大規模な災害が全国で発生し、6月末には奥州市も局所的なゲリラ豪雨に見舞われたばかりだ。市は3月、市内の浸水想定区域や避難場所など防災情報掲載の「ハザードマップ」を作成し全戸に配布。市危機管理課は、出前講座を行いながら日ごろの備えを呼び掛ける。

 市ハザードマップは▽水沢地区版▽江刺地区版▽前沢・胆沢・衣川地区版ーーで構成。3月に市内5会場で説明会を開き、マップの見方や活用法を紹介した。
 市はマップで、想定される浸水の範囲や深さ、土砂災害の危険区域を周知し、市民の安全な避難と被害の軽減につなげたい考え。現在、要望に応じて同課職員が行政区単位など個別の枠組みを対象に地域に出向き、解説している。
 水沢黒石町の二渡行政区(約80世帯)はこのほど、地元集会所で職員を講師に招いた講座を開催。住民約30人が参加し、水害対策に役立てた。
 二渡地区は北上川の河岸に位置しており、浸水想定(水深)は5メートル以上の区域。浸水だけでなく家屋倒壊の恐れもあり、周辺には崖崩れの危険箇所もある。
 同課の及川協一課長は「安全な避難経路を地域で話し合っていただきたい」と呼び掛けるとともに、「暗くなってからの避難では二次災害の可能性も高くなる。特に避難に時間のかかる高齢者や障害をお持ちの方などの早めの避難が浸水想定地域では大事」と強調した。
 マップの利用法として、過去の災害状況や以前と地形が異なる箇所を記入するなど、避難時に役立つ情報を書き込むことも勧めた。
 かつて地域を襲ったカスリン・アイオン台風(1947、48年)から70年。二渡振興会の千田克己会長(77)は西日本豪雨による被災状況も踏まえ、「洪水被害の経験のない人たちの啓発を図りたかった」と非常時への心構えを話す。高齢者や障害者ら避難行動要支援者の迅速な避難対応は「組織として動かなければ実行できない」とし、地域住民の避難先希望箇所を把握した上で9月にも避難訓練の実施を見据える。
 同課によると、マップ活用の出前講座は本年度に入り4カ所で実施し、今後も複数の予定がある。発生から2週間余りとなる西日本豪雨以降、マップを含め防災関連の出前講座の問い合わせが増えているといい、市民の防災意識の高まりが見受けられる。
写真=市ハザードマップの出前講座で職員の説明を聞く住民ら=水沢の二渡会館


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