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pickup : 遊び心と想像力 刺激 大学生と伝建群「妖怪画展」がコラボ 日光写真の楽しさ紹介(金ケ崎)
金ケ崎町の城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)の旧菅原家侍住宅でこのほど、妖怪ワークショップが開かれた。旧菅原家内に作品を展示している山形市の東北芸術工科大学の学生が講師となり、日光写真の技法を用いて妖怪採取を試みるなど、来場者の遊び心と想像力を刺激した。
旧坂本家侍住宅と侍屋敷大松沢家とともに開催している第13回「幽霊化け物妖怪画展」の一環。ワークショップでは、感光液を塗った和紙やハンカチの上に、葉っぱやセミの抜け殻など学生たちが拾い集めてきた素材を思い思いに配置。5分ほど日光に当て、写し出される形の妙を楽しんだ。
講師を務めた同大3年の大久保明香さん(20)は、自身も日光写真の技法で旧菅原家や周辺で撮影した写真ネガに、土で人やカッパの姿を写し込んだ作品「跡形」を展示。「その場所でしか作れないものを作りたい。旧菅原家で時間を過ごし、懐かしい、どこか見たことがあるような雰囲気を伝えたいと思い、昔ながらの技法で表現を試みた」という。
作品展示は、26日まで。期間中は、いずれの施設も入場・観覧無料。問い合わせは旧坂本家(電話42・3088)内の金ケ崎まちづくり研究会事務局へ。
写真=日光写真の技法を用いて表現した作品など、学生たちの感性が光る作品が並ぶ旧菅原家侍住宅