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胆江日日新聞
pickup : お茶が結ぶ日台交流 外務省事業で東北来訪中の大学生ら 互いの文化理解深める(水沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-08-31 09:39:59 (292 ヒット)

 外務省が進める対日理解促進交流プログラムの一環で、東北地方を訪問中の台湾人大学生ら15人が29日から30日にかけ水沢に滞在。30日は参加学生が企画した「小さなお茶会」を市文化会館(Zホール)で開き、市内の茶道家らを交えながら日本の抹茶と台湾の高山(こうざん)茶をそれぞれ味わい、双方の茶文化の魅力に理解を深めた。一行は震災からの復興が進む本県沿岸部などにも足を運び、独自の視点で東北や岩手の魅力を発信するとともに、台湾の文化もPRした。

 同プログラムは、日本との外交や国際協力などの分野で活躍する人材を育成するため、国内外の若者を招へい・派遣する事業。今回の訪問事業は、アジア大洋州地域を対象とした「JENESYS(ジェネシス)2018」の枠組みで実施。外務省に代わり、日本台湾交流協会が学生の募集など台湾との実務的なやり取りを行い、日本国際協力センターが運営面などを担当している。
 日台交流協は「東北の魅力発信」をテーマに台湾の大学生、大学院生から東北でやってみたい企画を3ー6人のチーム単位で募集。書類や面接審査を経て「日本と台湾の茶文化交流」「震災後の福島の食」「三陸沿岸の漁業文化」を提案した3チーム15人の日本招へいを決定した。
 茶文化交流を提案したのは、台湾政治大学の張(チャン)玲(カイリン)さん(19)らのグループ。台湾の民族文化などに興味があり、水沢地域の伝統工芸品である南部鉄器を使った日台双方の茶文化交流を発案した。
 ??日に水沢羽田町の及源鋳造で鉄器などの製造工程を見学。30日は、市芸術文化協会や裏千家淡交(たんこう)会水沢茶道会も協力し、日台の茶を楽しむ「小さなお茶会」がZホール和室で行われた。
 前半は日本の茶道の作法を体験。客人をもてなすための所作や床の間の掛け軸、花にも一つ一つ意味があることを学んだ。学生たちが実際に茶せんを使って茶を点てる体験も行われた。
 後半は台湾の茶器と南部鉄器で沸かしたお湯を使い、張さんらが高山茶を振る舞った。張さんが用意した茶葉の産地・阿里山(ありさん)は、水沢出身の政治家・後藤新平が森林資源の活用などに貢献した地。台湾を代表する観光地で、有名な茶産地としても知られる。
 張さんは「茶道の先生たちのきめ細やかな所作は大変勉強になった。お菓子を先に食べ、その後にお茶をいただくという流れも台湾にはないもの。台湾にもいろいろなお茶があるので、台湾を訪れた際にはぜひ味わってほしい」と呼び掛けた。
 一行は宮古市や久慈市を訪問し、沿岸の漁業文化や津波被災地などを視察。9月2日に日本を離れる。
写真=茶道を体験する台湾の学生たち


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