岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : 若手リンゴ生産者 あすへ情熱共有 全国から120人集い岩手会場に大会 紅果園を視察(江刺)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-09-04 09:39:04 (442 ヒット)

 全国りんご青年大会in岩手(同大会実行委員会主催)は3日、花巻市を主会場に開幕し、江刺愛宕の紅果園(高野豪園主)を視察した。全国の若手リンゴ生産者約120人が集まり、育種や栽培技術を共有。同じ道を歩む仲間同士のつながりを深め、人口減少時代にどう立ち向かっていくか互いの思いをぶつけた。

 13(平成25)年9月に長野県で初開催された「全国リンゴ主産地青年部交流会」に続く第2回大会。今年4月、65年の歴史に幕を閉じた県果樹協会の有志で大会実行委員会(菅野千秋委員長)を組織した。「岩手でつなぐ、生産者の“絆”〜海外に誇れるリンゴ品種を目指して〜」をテーマに、技術や品種の課題、経営改善について学び、担い手がつながり合える場にしようと企画した。
 紅果園では、高野園主の父で育種に取り組む卓郎さん(78)が、品種登録申請中の早生品種「江刺ロマン」を中心に育種や栽培のポイントなどを解説した。江刺ロマンは、卓郎さんが手掛ける「ロマンシリーズ」の一つ。シナノゴールドと、卓郎さんが育成した極早生品種「紅ロマン」をかけ合わせて生まれた。常温なら2週間程度、硬度を維持。果実肥大は良好で香りが高く、他の早生品種に比べて日持ちし糖度も高めという。
 「生産者のためになる品種が出てきた」と卓郎さん。「感動するくらいの味でなければ、ものにならない。自分に合わせるのではなく、消費者が欲しい物を作っていくことが大事」と語った。
 大会では全国のシードルとアップルワインの試飲会、各産地の新品種試食も行う。ハードサイダー(シードル)「サノバスミス」を兄らと製造する長野県の宮嶋優作さん(36)は「前回大会に参加し若手同士のつながりができ、刺激を受けた。若い消費者にアピールするために、どのような戦略が必要か。品種や食べ方の提案など、今後より深く考えていきたい」と話す。
 菅野委員長(44)=江刺伊手=は「国内の少ないパイを奪い合う産地間競争の時代ではなくなった。これからは世界に目を向ける必要がある」と強調。「人が生きるために欠かせない食を作る農業は絶対になくならない。失敗のない経営をするため情報を共有し、かけがえのない仲間をつくり次代へつなげていってほしい」と願っていた。
写真=江刺の紅果園を視察した全国りんご青年大会


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動