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胆江日日新聞
pickup : 広がれ 救援の輪 奥州の姉妹都市 厚真町で震度7 大規模土砂崩れ、被害甚大 消防本部 緊急援助隊を派遣(北海道地震)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-09-07 09:39:49 (353 ヒット)

 6日午前3時8分ごろ、北海道胆振(いぶり)地方中東部を震源とする地震が発生し、厚真町で震度7を観測するなど道内各地が激しい揺れに襲われた。道内のほぼ全域で停電が発生、液状化による建物や道路損壊などが相次ぎ、ライフラインは寸断。同日午後6時現在、死者9人、負傷者は290人を超えた。厚真町では大規模な土砂崩れが発生して建物が倒壊、約30人の安否が不明という。同町は奥州市の姉妹都市で、市は要請などに基づき必要な支援を行う方針。産業まつりなどで交流のある前沢商工会や市観光物産協会は募金活動を始め、早期の復旧を願った。気象庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名した。

 気象庁によると、震源の深さは約40キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6・7と推定される。当初、最大震度6強としたが、厚真町鹿沼で震度7を観測していたと発表した。JR東日本新幹線運行本部によると、北海道新幹線の直通運転を終日見合わせたが、東北新幹線(東京ー新青森駅間)は平常通り運行した。
 地震発生を受け、奥州金ケ崎消防本部は同日朝、緊急消防援助隊として消防隊と後方支援隊の2隊8人を現地へ派遣。緊急車両に乗り込み宮古港からフェリーで室蘭へ向かった。同本部は7日以降、2隊6人を追加派遣する予定だ。
 北海道で観測史上初の最大震度7の揺れに襲われた厚真町は、1983(昭和58)年に旧前沢町と姉妹都市を締結。奥州市が引き継ぎ、毎年6月に同町で開催される「あつま田舎まつり」、10月の「奥州前沢文化と産業まつり」では互いの物産品を販売するブースを設けるなど友好関係を深めている。
 84年からはスポーツ少年団交流事業を続けており、野球や剣道、サッカーなどの各団体が相互に訪問。今年7月には、目呂木野球スポ少の保護者含め約30人が厚真町を訪れ、試合などを通して親睦を深めた。同団父母会の津田修会長(45)は「ニュースを見て驚いた。子どもも、厚真町のスポ少の子のことを心配していた。決して人ごとではない」と話す。
 物産交流を続ける前沢商工会と市観光物産協会は、被災した厚真町民の力になろうと募金活動を始めた。前沢商工会・市観光物産協会前沢支所(市役所前沢総合支所2階)、前沢診療所、みずさわ観光物産センター(Zプラザアテルイ)などに救援募金箱を設置。市観光物産協会前沢支所は「東日本大震災の時は多くの支援を頂いた。少しでも恩返しができれば」と、市民の協力を呼び掛ける。
 
胆江首長
電話でお見舞い
 
 小沢昌記市長は同日朝、厚真町の宮坂尚市朗町長と、同じく姉妹都市である北海道長沼町の戸川雅光町長に電話し、お見舞いの言葉を送った。小沢市長によると、長沼町では台風に引き続く停電といい、情報収集・調整が困難。厚真町でも、停電のために全体の被害情報を把握できる状況にないという。
 市は、市と両町の職員間の連絡体制を構築。小沢市長は「得た情報を検討し、なすべき支援をしていきたい」と述べ、要望を確認しながら支援を進める考え。災害協定は結んでいないが、これに準じた形で支援する。
 両町からは、岩手・宮城内陸地震、東日本大震災時に支援金を受けている。
 金ケ崎町の高橋由一町長は、町議会9月定例会一般質問の答弁冒頭、台風21号と北海道地震の被災者にお悔やみとお見舞いを述べるとともに、物産など交流があった北海道豊頃町に大きな被害がなかったことを報告した。6日朝、高橋町長が宮口孝豊頃町長に電話で状況を確認。両町は、アイシン精機の子会社や関連施設が立地していることを縁に、交流があった。
 アイシン精機の本社広報部によると、苫小牧にあるアイシン北海道は工場建屋や設備に被害があり、停電で操業を停止している。同日現在、再開のめどは立っておらず、関連会社への影響については調査中とした。
写真=市役所前沢総合支所2階の前沢商工会窓口に設置された救援募金箱


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