岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : 競走馬また禁止薬物 レース開催、当面自粛 経営に大打撃 外部故意可能性も 組合、刑事告発を検討(岩手競馬)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2018-11-07 09:38:04 (456 ヒット)

 岩手競馬所属の競走馬から筋肉増強剤として使われる禁止薬物「ボルデノン」が検出され、県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は6日、今月10日から再発防止体制が整うまでの間、レースの開催を自粛すると決めた。禁止薬物が検出されたのは、高橋純厩舎=水沢=所属のヒナクイックワン号(牡3歳)。同じ薬物の陽性馬発生は、今年に入り3頭目という異常事態で、同厩舎からの発生は前回に続き2頭目。同組合は6日、盛岡競馬場で会見を開き、陳謝。外部からの嫌がらせの可能性も踏まえ、刑事告発なども検討している。レースを自粛する間、馬券販売による収入が途絶えることとなり、単年度収支均衡の存廃ルールに基づいた運営をしている同組合にとっては、大きな打撃になりそうだ。

 今回、禁止薬物が検出されたヒナクイックワン号は10月28日の盛岡競馬第5競走(ダート1400メートル、10頭立)に出走し、1着だった。今月3日、競走馬理化学研究所=宇都宮市=での1回目の検査で陽性反応があったと組合に報告があり、5日夕には2回目の検査でも陽性反応があったと連絡。禁止薬物陽性馬の発生と判断された。
 岩手競馬では、今年7月29日出走の競走馬1頭、9月10日出走の競走馬1頭からそれぞれボルデノンが検出されている。9月の陽性馬と今回の陽性馬は、同じ高橋純厩舎に所属している。
 同組合は9月下旬から10月上旬にかけて岩手競馬に在厩する全頭の検査を実施。対策チームの立ち上げや、監視カメラ設置費など約1億円の補正予算も計上して対策を講じていたさなか、3頭目の陽性馬が発生した。
 組合は5日、所轄の盛岡東署に連絡。農林水産省と地方競馬全国協会に報告した。6日には組合、県馬主会、県調騎会、県厩務員会との4者会議を盛岡競馬場で開催。再発防止体制を固めるまでの間、10日以降のレース開催を自粛することを確認した。体制が整い次第再開させるが、少なくとも10ー12日の3日間はレースを取りやめる。
 4者会議には、高橋調教師や所属厩務員も出席。関係者によると、高橋調教師らは管理不行き届きの責任はあったにせよ、禁止薬物の使用はしておらず「自分たちも困惑している」などと述べた。警察へ被害を届け出る意向も示したという。
 組合によると、3日間のレースを取りやめた場合の影響額は、概算で7900万円と見込まれる。4者会議後に開かれた会見で内宮明俊常勤副管理者は、開催自粛に伴う競馬関係者への補償については「検討する」と答えるにとどめた。
 会見に同席した調騎会の瀬戸幸一会長は「現場の立場から信じられない思い。組合とも相談し、今後どう対応するか検討している」と述べた。
 組合管理者の達増知事は「極めて残念。早急に再発防止策の実効性を確保し、公正な競馬を実施できる体制を一日でも早く構築したい。次の競馬が開催できないことについて、ファンや競馬関係者、県民の皆さまにおわび申し上げる」。組合副管理者の小沢昌記奥州市長も「2件目の事案発生以降、組合として手だてを講じていたにもかかわらず、再発したことは誠に遺憾。競馬存廃にも関わる問題であり、危機感を持って原因究明に努めるとともに、さらなる対策を講じなければならない」とそれぞれ書面でコメントした。
写真=水沢競馬場北側に並ぶ厩舎棟。現場関係者からは困惑の声が聞こえた一方、ファンは一日も早い建て直しとレース再開を望んでいる


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動