岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : 農業→労働力確保に 福祉→働く場所拡大 関係者が成果や課題共有 今後の連携に生かす(県南地域農福連携情報交換会)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-02-14 09:36:46 (339 ヒット)

 県南地域の農福連携情報交換会は13日、江刺総合コミュニティーセンターで開かれた。福祉事業所や農業者、行政機関、農協などが施設外就労を中心に、成果や課題を共有。従事者の減少が著しい農業分野で労働力を確保し、障害者の工賃アップと働く場の拡大などにつなげるため今後の方向性を探った。

 農福連携促進事業に取り組む県南広域振興局が主催。約60人が参加した。
 農林水産政策研究所首席政策研究調整官の吉田行郷さんが、全国の事例を示しながら農福連携の現状と課題、未来について講演。農家側と福祉施設・障害者側それぞれのメリットを挙げ「初めの一歩が重要。交流イベントや農作業体験など、関わりを持つところから始めてみては。互いの誤解を解消し、行政や農協のサポートを求めたい」と強調した。
 情報交換では、進行役を務めた県社会福祉協議会農福連携コーディネーターの吉田淳さんが「職員が同行する施設外就労は、互いにとってメリットが大きい。利用者はわれわれが思う以上に、農作業で喜びを感じている」と話し、マッチングに当たっては移動時間を重要視していると説明した。
 16(平成28)年11月から取り組みを始めた江刺のワークセンターわかくさ職員は「利用者の技術は確実に上がっている」。雇用側のリンゴ農家菅野千秋さん=江刺伊手=は「1年目は時給に作業が見合っていないと感じる部分もあったが、どんどんレベルアップし、今では菅野農園にとって欠かせない働き手になった」と語る。
 農家はトイレや休憩所など、ハード面の整備も行う。遠野市のリンゴ農家菊池和久さんは「品質向上のため、作業員のパフォーマンスをどれだけ上げるかが重要。そのために必要なことは準備したい」と力を込めた。
 福祉分野でも人材確保は大きな課題だ。農作業には職員が同行するため、同センターの久保田博施設長は「人手不足の問題をクリアしなければ、雇用側のニーズに応えられなくなる」と指摘。一関市のトマト農家小野寺勝義さんは「一つの作業の精度を上げるところからスタートした。他にも利用者がやれることを探っていきたいが、欲を出して要求し過ぎないようにしたい」と先を見据えた。
写真=農業者と福祉事業所、行政関係者が成果や課題を共有した農福連携情報交換会


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動