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胆江日日新聞
pickup : 地域農業に新風を 市民グループ「マイムマイム奥州」 休耕地から食用油生産 素材のヒマワリを植栽(胆沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-05-12 09:35:01 (181 ヒット)

 胆沢地域の休耕地を活用し、ヒマワリを栽培し食用油をつくるプロジェクトを進めている市民グループ「マイムマイム奥州」(及川久仁江代表)。地域循環農業の輪を広げる取り組みの一つとしてスタートしたプロジェクトは、3年目を迎え徐々に広がりをみせている。農地を活用してほしいという声のほか、ヒマワリを植えたことで休耕地へ住民の関心が向くなど、地域農業に新たな風を吹き込んでいる。
 同グループは農家や企業が参加し、米を起点に循環型農業の実践を進めている。市内産の米からエタノールを造り、化粧品などの原材料にしており、エタノールの製造工程で出る米もろみかすをせっけんの原料や鶏の餌に活用。鶏ふんを田畑に還元するサイクルを確立した。

 新たな取り組みとして、17年度から「ひまわりから油をつくるプロジェクト」をスタート。使い手がいない畑に鶏ふんを投入して耕し、ヒマワリを育てることで、荒地になるのを防ぐとともに景観を守る狙い。収穫したヒマワリの種からは油を搾り、搾りかすも鶏の餌にする。
 初年度は13キログラムの種を収穫し、油4・34キログラムを絞った。昨年度は、38キログラム収穫し油が10キログラムほどできた。絞った油の一部は、イベントでの試食や菓子に活用するなどしており、今後品質が安定すれば販売も視野に入れていく。
 活動には、東京海上日動の国内環境保護活動「Green Gift地球元気プログラム」を活用。収穫などに合わせて参加型イベントを開催し、親子らが地域循環農業の一端に触れる機会を創出している。
 胆沢若柳字大立目の胆沢セミナーハウスで11日、苗植えイベントを開催。作業後は、循環農業のサイクルで生まれた野菜や卵をヒマワリ油のマヨネーズで味わい、循環の輪が育む恵みを堪能した。
 同日は、地元を中心に親子13組30人と一般6人、関係者ら計47人が集まり、青空の下でヒマワリの苗を植え、かかしづくりにも取り組んだ。市立若柳小2年の高橋歩希君(7)は「少しずれたところもあったけれど、折れないように優しく植えたよ」。阿部飛勇君(8)は「大きく育ってほしい」と願った。
 今年は昨年までのほ場に加え、2アール程度増える見込み。及川代表(56)は「循環図の中で、生活に使える油もほしいと思い、始めたプロジェクト。使われていない農地にヒマワリを植えたことで、ただの雑草地だった場所が周囲の関心が向く場所へと変わった。地域を巻き込みながら活動を続けていきたい」と力を込めた。
 同日植えたヒマワリは、7月下旬に収穫イベントを計画している。詳しくはマイムマイム奥州のホームページ(http://mmoshu.net/)。
写真=大きな花を咲かせることを願いながら、ヒマワリの苗を植える子どもたち


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