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胆江日日新聞
pickup : 若い力 業界発展に貢献 水沢の2事業所を表彰 技術革新や効率化推進(日本鋳造工学会)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-05-31 09:38:02 (513 ヒット)

 鋳造に関する技術革新や現場技術改善などに貢献したとして、公益社団法人日本鋳造工学会(鳥越猛会長)は本年度、水沢羽田町の(株)及精鋳造所(及川敬一社長)へ技術賞と現場技術改善優秀賞、水沢太日通りの(株)水沢鋳工所(及川勝比古社長)へ日下賞を贈り、若手従業員らによる業界の発展の功績をたたえた。

 及精鋳造所の技術賞は「南部鉄器製造溶湯(高CE値)へのSb添加による機械部品製造技術の開発」のテーマで受賞。06(平成18)年から及川敬一社長(46)が研究を重ねていたもので、鋳造課の細川光さん(29)が14年に引き継いだ。製品の強度上昇や耐摩耗性上昇の向上につなげ、同工学会の全国講演会などで報告。技術賞にふさわしいと認められた。
 同社は現場技術改善優秀賞も受賞。昨年度、市などが主催する「中堅管理者研修講座」を受講した細川さんのほか千田和斗さん(26)、千葉紘映さん(33)、佐藤良さん(32)、菊池直己さん(26)の5人が、鋳造過程で生じる不良が10ー20%だったのを1%未満まで低減させるのに成功。異なる部署の従業員間で意見を交わし合い、生産効率の向上などに貢献した。
 「若い技術者の成長は会社の成長にもつながる。鋳造技術をあらゆる産業や生活に生かしていければ」と及川敬一社長。従業員のまとめ役として奮闘した細川さんは「市内には中小企業が多く、同じ業界の若手に良い刺激を与えられた」と笑顔を広げた。
 40歳以下の若手技術者を対象とする日下賞は、水沢鋳工所品質管理課の田村直人さん(38)が受賞。田村さんは象印マホービン(株)の「南部鉄器極め羽釜」の内釜の開発や高強度軽量球状黒鉛鋳鉄製マンホールふたの研究開発に取り組み、鋳鉄鋳造技術の発展に寄与したのが評価された。
 田村さんは「業界に自分の爪痕を残していけるよう研究を重ね、今までにないものを世に送り出していけるよう努力したい」と決意を新たにした。
 同工学会は、鋳造に関する学問や技術の進歩向上など業界の発展を目的に設立された学術団体。全国の大学や公設研究機関、企業など3000を超える団体で構成されている。
写真=日本鋳造工学会の表彰を受けた水沢鋳工所の田村直人さん(前列右)と及精鋳造所の及川敬一社長(同中央)ら


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