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胆江日日新聞
pickup : 発掘がすべての始まり 郷土館の相原館長 考古学が持つ魅力語る 県博の出土品無断切除問題 「残念な出来事」と私見(江刺)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-07-09 09:34:57 (272 ヒット)

 考古学の基礎学習会は7日、江刺岩谷堂の江刺郷土文化館(相原康二館長)で開かれた。相原館長が先史時代から近代に至るまでの歴史研究に役立てられている考古学の手法や背景などを分かりやすく解説し、考古学や発掘調査の面白さを伝えた。

 歴史の考古学的研究は、地中に埋まっている遺構や遺物などの研究資料を掘り出す発掘作業に始まる。研究者たちは、自らの手で未知の資料を掘り出す可能性もあるという大きな期待感と緊張感を持って長年発掘調査や研究に携わっている。
 考古学の研究手法を解説し、多くの市民に知ってもらおうと新しく始まった講座。2回目の講座には、25人の市民らが参加した。
 考古学において遺構や遺物の年代決定は、最も重要なテーマ。年代を決定する手法は、発掘の際に得られた土層の堆積状況や形式を比較することで決める「相対年代」と、放射性炭素やフッ素などを用いる物理化学的方法や年輪の測定などの「絶対年代」がある。
 「あらゆる年代決定法を繰り返して遺跡の年代や遺物の組み合わせの年代を推定する」と相原館長。「文字のない時代の歴史を研究するには、層や形式をチェックすることで指標とすべきものが得られる」と解説した。
 相原館長は、県立博物館の学芸員が県内遺跡の出土品の一部を「サンプリング」として無断で切り取っていた問題に触れ、「これまでの研究を白紙にしてしまう残念な出来事」と私見を述べた。
 学習会は、来年3月8日まで月1回開かれ、次回は8月4日。受講料は資料と入館料で300円。問い合わせは同館(電話31・1600)へ。
写真=考古学の基礎について解説する相原康二館長


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