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胆江日日新聞
pickup : 不戦 令和の世も 戦没者追悼、祈り各地で(終戦の日)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-08-16 09:39:57 (160 ヒット)

 74回目の「終戦の日」を迎えた15日、政府主催の式典をはじめ、全国各地で追悼の催しが執り行われ、310万人にも及ぶ戦没者の冥福とともに恒久平和への祈りが列島を包んだ。
 水沢佐倉河の仙人宮では、仙人町内会(高橋秀会長)主催の第23回平和の誓い祈年祭が営まれた。遺族や地域住民らが地元の戦没者22柱を祭った碑の前で静かに手を合わせ、不戦の誓いを胸に刻んだ。

 1997(平成9)年に戦没者慰霊碑を建立して以来、平和を願い執り行ってきた祈年祭。今年は約50人が参列し、正午のサイレンを合図に1分間の黙とうをささげた。
 式辞で高橋会長(65)は「一人一人が諦めず、無関心にならず、戦争の悲惨さを子孫に伝えていくことが大事。平和の礎となられた多くの戦没者の鎮魂を願い、恒久平和を誓う」と述べた。
 参列者は「平和の誓」と刻まれた慰霊碑に献花し、戦没者に祈りをささげた。
 東京都千代田区の日本武道館では、令和初となる全国戦没者追悼式(政府主催)が行われ、遺族ら6000人余りが列席。即位以来初めての参列となった天皇陛下は式典で、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上にたって、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願う」などと述べられた。
写真=慰霊碑に献花し手を合わせる参列者

平和願い響く鐘の音
地域住民寺に集い
戦争体験耳傾ける
前沢ユネスコ協

 前沢ユネスコ協会(鈴木真毅夫会長)は戦争のない世界を願い、毎年8月に「平和の鐘を鳴らそう運動」を展開している。前沢地域内3カ所の寺で戦争体験者の講話に耳を傾け、祈りを込めた鐘の音を響かせている。
 15日には、前沢古城の大林寺(斎藤弘顕住職)に会員や地域住民ら10人余りが集った。前沢中2年の相原胡春さん(13)が「ユネスコ憲章全文」と「わたしの平和宣言」を堂々と読み上げ、全員が唱和した。
 続いて、前沢古城の女性(86)=東京都出身=が戦時中に学童疎開をした体験記が読み上げられた。女性は体調不良のため登壇できず、同協会の鈴木秀悦副会長(77)が代読。小学生の時に山形県酒田市へ疎開し、家族を東京大空襲で失ったため岩手の伯父に引き取られた体験がつぶさに語られた。3歳で終戦を迎えたという鈴木会長も、自身の戦争の記憶を語った。
 一同は境内の鐘を突き、今ある平和をかみ締めた。前沢小4年の鳥海瑠衣君(10)は「戦争の激しさが分かった。今は平和で、それはとても大切なことだと思う」と表情を引き締めていた。
 13日には前沢生母の浄円寺で同様の取り組みを行っており、24日には前沢山下の霊桃寺でも開催する。
写真=平和への願いを込めて大林寺の鐘をつく相原胡春さん


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