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胆江日日新聞
pickup : 身近な願い「届いて」 投票率、前回より微減(県議選奥州)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-09-10 09:38:51 (249 ヒット)

 8日投開票が行われた県議選奥州選挙区(定数5)の投票率は60・82%で前回選より0・35ポイント微減となった。金ケ崎町は前回選より10・41ポイントもアップ。地元候補者の擁立が投票率のアップにつながったとみられる。ただし、同選挙区全体で見れば、胆江3選挙区が合区された2007(平成19)年の投票率74・27%から13・45ポイントの減となった。投票率は伸び悩むものの、有権者からは医療、高齢者福祉、子育てなど生活に身近な問題の解決を望む声が目立ち、当選後の活躍に期待を込めて1票を投じていた。

 全県16選挙区(定数48)で今回立候補したのは62人で戦後最少となり、8選挙区が無投票だった。しかし、奥州選挙区は定数5に9人が立候補する県内屈指の激戦区となった。
 前回は知事選が無投票だったこともあり、同日投開票の県議選は投票率が伸び悩んだ。今回は、与野党対決の様相を呈する形で、知事選は8年ぶりの選挙戦となった。奥州選挙区に限ってみれば、混戦が予想され、有権者の関心は日に日に高まっているかのように見えた。
 県選管がまとめた市町村別の県議選投票率を見ると、金ケ崎町は12年ぶりに地元候補が出馬した効果もあってか、前回選より10・41ポイント上昇し62・80%となった。ただ、奥州市は前回比1・73ポイント減の60・57%。6ポイント台で下落していた前回、前々回と比べ落ち込みは和らいだものの、前回水準を上回らなかった。
 結果として、奥州選挙区全体の投票率は60・82%。前回比0・35ポイントの微減とはいえ、胆江3選挙区が合区された07年の県議選以降で最低となった。
 全県の投票率は、過去最低だった15年より2・06ポイントアップして54・87%。金ケ崎町の上昇に加え、前回無競争だった大船渡選挙区の反動、さらに、盛岡選挙区での上昇が要因とみられる。
 混戦模様となった奥州選挙区。産業振興や素粒子実験施設国際リニアコライダー(ILC)の誘致実現を掲げる候補者も多かったが、それ以上に、子育てや高齢者施策など生活により身近な施策が有権者の大きな関心事だ。
 江刺岩谷堂の介護士及川雅博さん(41)は「高齢者対策を基準に投票した。山間部の1人暮らし高齢者をサポートできる施策を」と要望。胆沢南都田の会社員千田俊則さん(55)は「子どもが5、10年と安心して過ごせる社会に期待を込めた。高齢者に対する福祉も見直してもらいたい」と注文した。
 金ケ崎町西根檀原の主婦羽柴かほりさん(33)は、「知事選と異なり、県議選は立候補者が多く、投票先を選ぶのにとても悩んだ」と吐露。育児が一段落した後に仕事への復帰を望んでおり「子育て支援の充実に力を入れてくれそうな候補者に一票を投じた。仕事と育児が両立できる、女性も働きやすい社会環境をつくってほしい」と願う。前沢古城の主婦佐藤栄子さん(63)は「若さと活力を基準に選んだ。地域のために、まずは少子化対策を進めてほしい。小児科と産婦人科を増やし、患者の気持ちに寄り添ってくれる医師を呼んでもらいたい」と話していた。
写真=投票する有権者=8日、金ケ崎町中央生涯教育センター


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