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胆江日日新聞
pickup : 高齢化でピリオド 顕彰団体 15回を区切りに 14日、最後の開催(阿弖流為・母禮の慰霊祭)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-09-11 09:39:02 (206 ヒット)

 郷土の礎を築いた古代東北の両雄を顕彰してきた「阿弖流為・母禮を慰霊する会」(佐藤建樹会長、会員63人)は、水沢羽田町の出羽神社慰霊碑前で執り行ってきた慰霊祭に、今年でピリオドを打つことに決めた。会の設立から15年間欠かさずに続けてきた活動だが、会員の高齢化や減少により、継続することが難しくなった。慰霊する会が主催する最後の慰霊祭は今月14日午後3時から行われ、終了後には臨時総会を開き、会の存続についても話し合う予定だ。

 慰霊する会は、05(平成17)年に同神社にアテルイとモレの慰霊碑が建立されたのを契機に翌年発足。9月17日の「アテルイの日」の前後に慰霊祭を行い、非業の死を遂げた両雄の鎮魂を祈りながら次代への顕彰活動としていた。
 以来、15年間欠かすことなく慰霊碑周辺の草刈りに汗を流し、慰霊祭を開催。京都・清水寺境内にあるアテルイ・モレ碑にも有志たちが足を運ぶなどしてきた。
 一方で、会員の高齢化も深刻に。63人が会員に登録しているが、体調を崩す人や福祉施設への入所や家族の介護などで参加できない人が年々増え、実質的には50人ほどなのが現状だ。
 若手メンバーの加入もなく、活動の継続は徐々に困難になった。同会は「設立当初のメンバーの目の黒いうちにけじめをつけ、しっかりと区切りを付けたい」と、15年を節目に慰霊祭の終了を決断した。
 慰霊祭自体は一区切りとなるが、同会が毎年6、9月に行っていた慰霊碑周辺の草刈り活動は羽田地区振興会文教福祉部会、慰霊祭は永代供養として同神社が引き継ぐことになっている。
 「草刈りと慰霊祭だけの地道な活動内容とはいえ、実りあるものだった。アテルイが教科書や歌舞伎の題材に取り上げられるようにもなった。15年で区切りとしたい」と同会事務局の佐藤晃信事務局長(66)。「誰もアテルイとモレには会ったことはないが、毎年お墓を奇麗にしてもらって天国で地元の人たちに感謝しているのでは」と話している。
写真=9月14日に最後の慰霊祭が開かれるアテルイとモレの慰霊碑


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