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胆江日日新聞
pickup : 節目の法要 思いはせ 古代東北の英雄アテルイ・モレ 慰霊碑建立から四半世紀(京都・清水寺)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-11-10 09:38:29 (225 ヒット)

 古代東北の英雄アテルイ・モレ碑の慰霊法要が9日、京都市東山区の清水寺(森清範貫主)で営まれた。同寺に碑が建立され26回目の法要。奥州市民や関西在住の県出身者ら約110人が参列し、英雄をしのびながら1200年前の歴史に思いをはせた。

 清水寺境内にアテルイとモレの慰霊碑が建立されたのは1994(平成6)年。以来、関西アテルイ・モレの会(和賀亮太郎会長)の主催で、毎年11月第2土曜日に現地で供養法要を営んでいる。建立し今年が25周年の節目でもある。
 この日の京都は快晴。境内の木々の葉もも色づき、華やかな雰囲気に。境内の慰霊碑前には、奥州市から訪れたアテルイを顕彰する会(伊藤博幸会長)の会員、小沢昌記市長、関西アテルイ・モレの会、関西奥州会、関西岩手県人会の会員ら関係者が出席。さらにアテルイや東北の歴史に興味を抱く人らも顔を見せた。
 法要に先立ち、碑の建立25周年に合わせ、西門下で「京都鬼剣舞」の舞手が鬼剣舞を奉納。勇ましい舞で節目に花を添えた。
 法要では最初に恒例の「慰霊の笛」が披露され、地元京都の笛師・森美和子さんが碑の前で数曲を演奏。篠笛のみやびな音色が境内に響き渡った。
 引き続き、森貫主ら複数の僧侶が観音経などを朗々と読み上げた。読経に合わせて参列者が次々と焼香し、静かに手を合わせた。参道を行き来する観光客も足を止め、厳かな雰囲気の法要をしばし見守っていた。
 終了後は同寺円通殿に移り、追善供養。森貫主は法話の中で「1200年前からのご縁のある当寺に毎年訪れてくれていることを喜んでいる」と感謝の言葉を述べた。

 アテルイ・モレの慰霊碑と法要 清水寺を創建した征夷大将軍・坂上田村麻呂は、胆沢城を造営したエミシ攻略の中心人物。朝廷にアテルイ・モレの極刑免除を嘆願したいわれがあり、「田村麻呂ゆかりの寺に供養する場を」と、関西アテルイ・モレの会が中心軸となり運動を展開。森貫主らの理解を得て1994年、碑が建立された。場所は「清水の舞台」のほぼ真下の参道脇。碑には東北の地図と「北天の雄 阿弖流為 母禮之碑」の文字が刻まれている。以来、毎年供養法要が営まれている。
写真=森清範貫主らの読経に合わせ、焼香し手を合わせてアテルイ・モレを慰霊する参列者たち=京都・清水寺


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