岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : スマート農業 どう普及 ITとの異業種タッグが鍵 連携推進へ初研修(金ケ崎の県立農大)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2019-11-29 09:39:49 (192 ヒット)

 県と公益財団法人いわて産業振興センター(立花良孝理事長)は28日までの2日間、金ケ崎町六原の県立農業大学校を会場に、スマート農業を推進するための研修「スマート・アグリ・キャンプ」を初開催した。農業の担い手不足や高齢化に伴い、ロボットや情報通信技術(ICT)を使って効率化や省力化を図るスマート農業の利活用が生産現場の課題となる中、最新の施設見学や座学を通じて農業とITの異業種連携を後押しした。

 同センターは本年度、インターネットを介して多様な機器をつなげる?oT(モノのインターネット)など先端技術を駆使した「スマートものづくり」を勧める取り組みをスタート。今回の研修では、ITや製造業の技術者と農業従事者が互いの分野に対する理解を深め、異業種連携を促進。最終的に地域振興につなげる狙いもある。
 28日の研修には、県内各地から農業者や製造業者ら計14人が参加。同校敷地内をバスで移動し、トマトを栽培中の環境制御温室や、農産乾燥調製施設を見て回った。光や温度、湿度、二酸化炭素を一体的に制御できる温室では、同校職員が「光合成能力を最大限に発揮し、収量や品質の向上につなげられる」などと説明。参加者はメモを取りながら真剣な表情で聞き入った。
 紫波町を拠点にソフトウエア事業を手掛けるホロニック・システムズのマネージャー小原幸悦さん(47)は、「農家の皆さんと今後もやりとりしてニーズを把握し、試作から製品化につなげたい」と農業分野への参入に意欲をみせた。同町でミニトマトを生産する農業富岡友佑さん(36)は「温室の環境制御は興味のあるテーマ。導入した場合、増収より味の安定化につなげたい」と熱心に見学していた。
 同センターものづくり振興部長の熊谷郁夫さん(53)は「ITと農業の異業種連携をビジネスチャンスと捉えて取り組みを進めてもらえれば」と期待していた。
 初日は、岩手大農学部の松嶋卯月准教授が、「植物生育とその栽培環境を見える化するメリット」と題して講演。県農業研究センターの山口貴之主査専門研究員は、農薬散布などドローンの活用事例を紹介した。参加者は電子工作も体験し、パソコンでプログラミングを行いながら温度や湿度を自動で計測する装置も完成させた。
 12月16、17日にも開催予定だが、農業者らの関心が高く、間もなく定員20人に達する見込み。申し込み、問い合わせは、いわて産業振興センター(電話019・631・3822)へ。
写真=トマトを栽培中の環境制御温室の最新設備を見学するスマート・アグリ


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動