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胆江日日新聞
pickup : トタン材で修繕へ 費用面から茅葺き断念(衣川の農家レストラン)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-01-12 09:37:32 (381 ヒット)

 市は、衣川日向の農家レストラン「村の迎賓館んめぇがすと」の茅葺き屋根をトタン材で修繕する方向で検討している。老朽化のため全体が激しく損傷しているが、費用や将来の維持管理の面から茅の葺き替えを断念。20(令和2)年度以降に工事を行いたい考えだ。

 建物は江戸時代後期の1820(文政3)年、北股地区に建築された古民家。1972(昭和47)年に旧衣川村が住民から譲り受け、国民宿舎サンホテル衣川荘南側の現在地に移築した。
 体験学習や伝統文化伝承の場として利用されていたが、老朽化が目立つように。国の補助事業を導入し、レストラン機能を加えて2002年に全面改修を実施。屋根の葺き替えは、地域内外からボランティアを募り作業した。
 同年6月、郷土料理レストランとして営業が開始され、地元の女性グループ「んめぇがすと衣川市場販売組合」が管理・運営に当たっている。しかし厨房設備の老朽化が進んだため、17年4月にいったん休業。施設を修繕し、同年10月に再オープンした。年間約4000人に郷土料理を提供している。
 ここ数年は、トイレの水漏れや厨房床の腐食、ガス機器の破損、客室の雨漏りなどがみられ、そのたびに修繕を重ねてきた。昨秋には雨漏りの応急措置を行っている。
 屋根の損傷は全体に及ぶ。施設の老朽化により同販売組合は昨年11月、毎週金・土曜日と予約対応の営業に切り替えた。小野寺妙子代表(74)は「来店者に迷惑を掛けるので、雨漏りがひどい時は休業することもあった。地域の人にも多く利用してもらっていて、これだけの建物が使えなくなってはもったいない」と話す。
 市は茅の葺き替えが望ましいとするものの、工事には3000万円ほどかかるとみられる。維持管理の面からも将来にわたり財政的な負担が大きくなるため、建物と調和が取れる色調のトタン材での修繕を検討している。費用は1500万ー1600万円を見込む。
 千葉昌農林部長は「屋根全体の傷みが激しく、財政状況を勘案しながらできるだけ早く修繕したい」と話す。
写真=農家レストラン「村の迎賓館んめぇがすと」。これまでも雨漏りの応急修繕を行っている


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