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胆江日日新聞
pickup : 通う心 絆の尊さ描き感動 客席に 出演者ら総勢100人(奥州胆沢劇場「魂のはだて」)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-02-24 09:38:31 (275 ヒット)

 第36回奥州胆沢劇場「魂(こころ)のはだて」は23日、胆沢文化創造センターで上演された。飢饉や疫病に翻弄される貧しい村人の心の移り変わりを表現し、親子の情愛や困難を乗り越えていく姿を市民キャストが熱演。魂込めて絆の尊さを描いた手作り舞台が客席に感動を届けた。

 新型コロナウイルスや暴風雪警報の影響で例年より客足が伸び悩んだものの、スタッフやキャスト総勢100人は気合十分。午前と午後の2回公演で約700人の観客を魅了した。
 胆沢の村を治める主人公・直右衛門は皆に慕われる肝入だったが、はやり病で妻を亡くしてからは人が変わったように冷たい人間に。大規模な不作で食べ物が無いという村人の訴えにも耳を貸さず、信頼を失っていった。
 村人との対立が深まる中、衰弱した親友の死を嘆き悲しむ息子・蓮太朗の声で、自らの愚かさに気付く直右衛門。迫真の演技に多くの観客が引き込まれ、涙を拭う姿もあった。
 「悪いことをしたら謝る」という勇気で行いを悔い改め、直右衛門は体を張って村人の危機を救う。正月祝いの大黒舞で村人が再び一つになり、笑顔が戻るラストシーンで、会場は大きな拍手に包まれた。
 午前の部を終え、直右衛門を演じた遠藤達郎さん(47)=会社員=は「観客の反応が良くうれしい。難しい役どころだが、心情の変化を分かりやすく伝えるために午後も全力でいく」。蓮太朗役の佐藤伶香さん(18)=専大北上高3年=は、歩き方や身ぶりなどで男の子らしさを表現できるよう研究してきたといい「無事に終えることができた安心感が大きい。午後もさらに良いものにできるよう気合を入れる」と意欲を燃やした。
 同劇場実行委員会の藤田春芳会長は「皆上手だった、大したもんだ」と目を細め、心の豊かさを育てる手作り舞台の末永い存続を願っていた。
写真=わだかまりを乗り越えて再び強い絆で結ばれ、大黒舞で正月を祝う村人たち


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