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胆江日日新聞
pickup : 三セクひめかゆ民営化へ 増資などで資金確保 経営計画を策定・公表(胆沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-05-29 09:38:30 (373 ヒット)

 胆沢若柳の温泉保養施設ひめかゆを運営する第三セクター(株)ひめかゆ(代表取締役・小沢昌記市長)は28日、10月に完全民営化する方針を明らかにした。市からの施設譲渡を前提に、中長期経営計画(20ー24年度)を策定。市に持ち株の一部売却を求め、増資により運転資金を確保したい考え。高齢化に対応した新事業を打ち出すなど利用を拡大し、22(令和4)年度の単年度黒字、29年度の累積赤字解消を目指す。

 同社は1991年4月設立。同年6月にオープンした同温泉などを、市の指定管理を受け運営している。
 温泉は利用が減少し、経費削減が十分に進んでいない。2018年度まで3期連続の単年度赤字を計上。繰越損失が膨らみ、株価が当初の購入額を下回る「元本割れ」になった。新型コロナウイルス感染症の影響で、19年度決算も厳しい見通しだ。
 市は19年に策定した「市観光施設等の活用方針」で、同温泉の民間譲渡を目指すと表明。同年12月には、同社を優先候補者とし来年4月1日の譲渡に向け交渉を進める方針を明らかにした。56・2%(1124株)に及ぶ市の持ち株割合を、可能な限り減らす考えも示していた。
 同社は立て直しのため、同経営計画を作成した。市の持ち株の一部売却と、新たに2000株の出資を行う計画。市の株保有率を25%以下にし、運転資金の確保や公共性の高い事業に投資する。6月下旬の株主総会で増資案などを提案し、10月の臨時株主総会で取締役を選ぶ予定だ。
 同社は21年度から指定管理料に依存せず、営業利益の黒字化を目指す。将来的に、地区内交通や商業施設の拠点化を図る「西のターミナル駅構想」も打ち出した。高齢化時代に合った温泉経営や、若手起業家と連携した新たなビジネス展開などを模索していく。
 同日の記者発表で、同社の渡辺和也専務取締役支配人は「第三セクターという甘えから脱却し、株主や顧客に向いた持続可能な会社に生まれ変わるチャンス。より多様な利用を目指し、市との協議をスタートさせたい」と述べた。
写真=10月の完全民営化を目指す第三セクター(株)ひめかゆが運営する温泉保養施設ひめかゆ


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