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胆江日日新聞
pickup : 膨大な市所有、市民寄託受けた古文書群 整理し活用しやすく 歴博など協力 ウェブ公開目指す 来月から本格調査(市教委)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-06-28 09:39:57 (395 ヒット)

 市教育委員会は、所有や市民寄託を受けた古文書を中心とする歴史資料(史料)群の概要調査を、7月に実施する。対象は水沢の旧家3カ所、えさし郷土文化館、おだき文化財整理室(旧江刺愛宕地区センター)にそれぞれ所蔵されている計30余りの古文書群。国立歴史民俗博物館(歴博)の協力を得て調査し、データは全国に先駆けて歴博のウェブページで公開。世界中の研究者が利用できるようにする。

 市教委はこれまでも所有する各種史料について調査を進めてきた。しかし、古文書類に関しては膨大な数に及ぶため、その多くは未調査のまま保管されてきた。
 所有史料を市民や内外の研究者に利活用してもらうため、史料群の▽数量(詳細な点数)▽特徴(内容)▽劣化状況ーーの概要を調査、把握しデータベース化。ウェブ上で一般に公開する。
 市教委は今年、歴博と石川県の資料調査専門会社AMANE(堀井洋代表社員)の3者で「産学官連携に基づいた地域資料継承支援事業に関する覚書」を締結。覚書に基づく今回の事業により得られた成果は、今後の調査、研究、保存、継承の基礎データとなる。さらに大規模災害が発生した際には、被災現場に取り残された古文書群などを探し出し保全する「文化財レスキュー」でも役立てられる。
 今月25日には、同文化館などで予備調査を実施。歴博の後藤真准教授(総合資料学)や同社社員ら7人が、古文書群の内容や数について調べた。
 後藤准教授は「奥州市には各種研究に役立つような未整理、未調査の資料がたくさんある。同じ状況は全国の各地域にも言える。全国に先行してデータベースを作り公開することで、さまざまな研究に生かされていくことだろう」と話す。
 市教委歴史遺産課の高橋和孝学芸員は「市民の皆さんには、さまざまな資料を市に提供いただいている。貴重な史料を散逸させない上でも好ましいこと。一方、調査し全体的な内容をつかめなければ、研究などに役立てることはできない。それだけに今回の調査およびデータの公開は大切」と語る。「ただし、公開については個人情報に関わる部分もあるので、よく検討しながら行いたい」と説明する。
 7月の本調査の実施日は決まっていないが、3日間を予定。結果は本年度中にまとめられる見通しだ。
写真=古文書群を調査する国立歴史民俗博物館の後藤真准教授(中央)ら


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