岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
pickup : 水沢工など工業系3高校統合 住民から慎重論相次ぐ 県教委意見交換(県立高校再編計画)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-07-31 09:35:33 (309 ヒット)

 県立高校再編計画の後期計画案(21ー25年度)策定に向けた地域住民対象の意見交換会が29日夜、県立水沢高校で開かれた。県南地域では、水沢工業など3校を統合し、大規模な工業高校を新設する案が盛り込まれている。県教育委員会の説明に対し前向きな意見も一部あったものの、胆江、両磐のブロックを越えた広範囲の統合に慎重論が相次いだ。

 県教委によると、県南地域では自動車や半導体関連を中心とした産業集積が進んでおり、ものづくり産業を担う人材を育成する高校教育の役割が大きくなっているという。
 産業人材のニーズに幅広く対応できる工業教育を充実させるため、後期計画案では胆江と両磐に所在する水沢工業、一関工業、千厩(産業技術科)の3校を統合。6学級の大規模な工業高校を新規に設置する方針が示されている。新設校には、情報技術(IT)や人工知能(AI)など、技術革新に対応する学科の創設も検討しているが、具体的な設置場所は決まっていない。
 県教委は、地域に納得してもらう形で統合を進めることが重要との認識。胆江を含む地域検討会議(市町村長や教育長、産業関係者、地域代表者らが出席)と、一般市民らを対象とする意見交換会をそれぞれ開催し、説明の機会を設けている。
 胆江ブロックの意見交換会には、水沢工業高同窓会や学校関係者、地域住民ら約40人が出席。県教委からは、梅津久仁宏教育次長ら5人が参加し、意見や質問に対応した。
 出席者からは「ブロックを越えてまで統合せず、学校ごとに発展させるべき」「少人数学級を実現する努力をしてから統合を進めてほしい」「北上市の工業高校と統合するなら理解できるが、なぜこの3校でないといけないのか」など、統合に慎重な意見が相次いだ。
 一方で「地元に根差した産業人材を育成する仕組みづくりをすべきだ」「先輩方がつくった『水工ブランド』は残しつつも、これから新しいブランドを築き上げていけばいいのでは」などの前向きな意見もあった。
 県教委側は「盛岡市と北上市には既に工業系の基幹校があり、県南地区にも基幹校を置くことでオール岩手で人材育成ができる学校をつくりたい。これまでの統合には既存の校舎を使っていたが、新しい場所に学校が建つ初めてのケース。場所を先に決めるか、学校の中身と並行して場所を決めるかはまだ決まっていない」などと説明。統合に関する考え方に理解を求めた。
 意見交換会は胆江ブロックを皮切りに9月4日まで県内9ブロックで開催される。県教委は後期計画案について本年度中の成案を目指している。
写真=水沢工業を含む3校の統合について、地域住民らの意見を聞いた県教育委員会主催の意見交換会


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動