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胆江日日新聞
pickup : 無病息災願う黒石寺蘇民祭 争奪戦など中止 来年2月に祈願のみ(水沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-10-14 09:40:28 (196 ヒット)

 水沢黒石町の妙見山黒石寺(藤波大吾住職)と黒石寺蘇民祭保存協力会(菅野市夫会長)は、来年2月の黒石寺蘇民祭について蘇民袋争奪戦や裸参り(夏参り)などほとんどの祭事を中止し、護摩を焚き祈願のみ行うと決めた。新型コロナウイルス感染症が収束しない中、密を避けるのは困難と判断した。藤波住職(37)は「規模縮小は残念だが、祭りの核である祈願を行い再来年につないでいく」と前を向く。胆江地区では他に、江刺の伊手熊野神社蘇民祭が中止の方向。金ケ崎町の「おらが村の永岡蘇民祭」は未定で、近く判断するという。

 「裸の男と炎のまつり」と称される黒石寺蘇民祭は、五穀豊穣や無病息災などを願う伝統の祭典。1000年以上の歴史があり、県内外から集まった下帯姿の男たちが夜を徹して蘇民袋を奪い合う奇祭として知られる。
 例年12月に同協力会の総会を開いているが、今年は今月8日に開催。感染対策をした上で従来通りの祭り実施は難しいとして、裸参りや柴燈木登、蘇民袋争奪戦などを中止する大幅な規模縮小を決めた。
 黒石寺では、旧暦1月8日に当たる来年2月19日午前に檀家や関係者が集まり、護摩を焚き疫病退散や五穀豊穣、身体健全などを祈願する予定だ。
 13日、藤波住職と菅野会長(80)が市役所本庁を訪れ、小沢昌記市長に報告した。菅野会長は「過去にも規模を縮小したことがあると聞いている。何かの形でできないかとの思いもあった」と苦しい胸の内を語った。
 藤波住職は「これから先へ継承していくのがわれわれの使命。祭りの形だけでなく信仰の気持ちも大切。今はじっと我慢し、再来年につなげたいという思いでいるので、ご理解を」と話した。
写真=小沢昌記市長に来年2月の黒石寺蘇民祭の大幅な規模縮小を伝える藤波大吾住職(右から2人目)と菅野市夫会長


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