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胆江日日新聞
pickup : 古代英雄 歴史後世に アテルイ・モレ 清水寺で法要 コロナ禍も旧交温める(京都)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2020-11-15 09:36:40 (362 ヒット)

 古代東北の英雄アテルイ・モレの法要が14日、京都市東山区の清水寺(森清範貫主)で営まれた。同寺に慰霊碑が建立されて27回目の法要になるが、今年はコロナ禍ということもあって、参列者は例年の半数にも満たなかった。それでも奥州市民や関西在住の県出身者ら約50人が碑の前に集まり、古代の歴史をしのびながら手を合わせ、ソーシャルディスタンスを取りつつ旧交を温めた。

 京都での法要は、関西アテルイ・モレの会(和賀亮太郎会長)の主催。清水寺境内にアテルイとモレの慰霊碑が建立された1994(平成6)年以来毎年欠かさず、11月第2土曜日に営まれている。
 新型コロナウイルスによるインバウンドの激減で、例年に比べて境内への入場者も少なかったが、関係者によると「GOTOトラベル」の効果により色づき始めた紅葉に誘われるように、参拝者もようやく増えてきたという。
 本堂の舞台の真下にある慰霊碑前には、小沢昌記奥州市長、交流の深い胆江日日新聞社の小野寺弘行社長、関西アテルイ・モレの会、関西奥州会、関西岩手県人会の会員ら関係者が全員マスク姿で出席。コロナに配慮するかつてない光景が広がった。
 法要に先立ち、当初中止が予定されていた森美和子さんによる「慰霊の笛」が披露された。参列者らは、森貫主以下、複数の僧侶たちによる読経に合わせて焼香し、静かに合掌した。
 森貫主の法話も、直会も行われず、例年と比べ寂しい法要になった。森貫主は「コロナ禍の中、皆さんには命がけでアテルイのためにお集まりいただきました。この歴史を後世に伝えていただけるよう願っています」と参列者に語り掛けた。
 関西アテルイ・モレの会の和賀会長は、コロナ禍と法要の規模縮小を残念がりながら、「遠方から友人が来てくれて感激しています。今年も何とか挙行できました。感謝します」とあいさつした。
写真=森清範貫主らの読経が響く中、焼香し手を合わせるアテルイ・モレを慰霊する参列者=京都・清水寺

アテルイ・モレの慰霊碑 清水寺を創建した征夷大将軍の坂上田村麻呂は、胆沢城を造営したエミシ攻略の中心人物で、アテルイとモレを降伏させた。しかし朝廷にアテルイ・モレの極刑免除を嘆願したとされる。このため清水寺に1994年、碑が建立された。碑には東北の地図と「北天の雄 阿弖流為 母禮之碑」の文字が刻まれている。以来、毎年供養の法要が営まれている。コロナ禍の今年は、規模を縮小して挙行された。


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