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胆江日日新聞
pickup : 閉塞感 看過できない 閉店迫るメイプルに「まちなかピアノ」 まちづくり奥州が企画(水沢)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2022-11-24 09:37:17 (282 ヒット)

 来年4月末に閉店する見通しにある、水沢横町の商業施設「メイプル」の東館1階に23日、誰でも自由に触れられる「まちなかピアノ」がお目見えした。市まちなか交流館=メイプル西館1階=の指定管理者、(株)まちづくり奥州が設置した。同社代表取締役の板屋吉治さん(73)は「メイプルの閉店など閉塞感が漂う中、まちをどうしていくのかが問われている。ピアノ設置は小さな動きかもしれないが、市民も行政も力を合わせ、まちの将来を考えるきっかけになれば」と話している。

 「街角ピアノ」「ストリートピアノ」などとも呼ばれるこの活動は、2008年に英国で始まったとされる。国内では11年に鹿児島県内でまちづくりの一環として取り入れられ、現在では東京都庁展望室など公共施設に設置する取り組みが広がっている。老若男女問わず、演奏経験が全くない人も自由に弾いて構わない。中にはプロミュージシャンが突然現れ、自ら演奏している様子を動画サイトで配信するなど、話題づくりにもつながっている。
 同社は3年前から構想を描いていたが、新型コロナウイルスの影響で実施に踏み切れないまま時間が経過。そんな中でメイプル閉店の動きが現実化した。板屋さんは、メイプルを運営する(株)水沢クロス開発の千葉貢代表取締役社長に相談したところ、快諾を得て実現に踏み切った。
 設置したアップライトピアノは、市内に住む板屋さんの知人から無償で譲り受けたもの。設置初日は市内を拠点に演奏活動や教室を開いているピアニストの中村孝子さんが、Jポップや演歌など、なじみのある5曲を奏で、買い物客らも足をとめて聴き入った。
 「メイプル閉店の話は交流館を運営する私たちにとっても不安。このようなことをしても無駄だという声もあるだろうが、無関心で放置しているほうがもっと無駄」と板屋さん。「店がたくさんある場所が“まち”ではなく、伝統や文化、祭りといったものが息づいている空間が“まち”。それが失われれば、若者は帰って来たいと思わない。まちの再生のため、みんなが力を合わせなければならないし、行政も本気になってほしい」と訴えていた。
 まちなかピアノは午前10時から午後7時まで、誰でも無料で利用可能。他の楽器と合奏しても構わない。1回15分程度としているが、回数に特に制限は設けていない。問い合わせは同交流館(電話25・3001)へ。
写真=メイプル東館1階に設置された「まちなかピアノ」


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