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pickup : 面影消えゆく“3代目” 長さ東北一を誇った小谷木橋 橋脚解体工事進む(水沢)
水沢の羽田地区と常盤地区を結ぶ国道397号の新小谷木橋開通に伴い、21(令和3)年5月30日に役割を終えた3代目「小谷木橋」の橋脚解体工事が進められている。大型クレーンなどを使い、北上川本流内部の基礎部分も撤去する大掛かりな作業。西側の中州部分にあった橋脚のほとんどは解体され、当時の面影をしのぶものは次第に消えている。
小谷木橋は1918(大正7)年に初代が架けられた。初代、2代目とも洪水で流失。3代目は戦後の混乱が続く中、54(昭和29)年に完成した。橋長595・3メートルは当時、東北一の長さを誇った。
半世紀以上にわたって、東西交通の要所として機能してきたが、老朽化や幅員の狭さがネックとなり、上流側に新設した「新小谷木橋」にその役割が引き継がれている。
路面や橋桁などの上部工は既に撤去され、橋脚の解体も半分以上が終了している。県南広域振興局土木部道路整備課によると、橋の付け根部分にある橋台の撤去やその他関連工事も含め、2025(令和7)年度までを解体事業期間と見込んでいる。
写真=橋脚のほとんどが解体された3代目の小谷木橋。銘板がはめ込まれた橋台(写真手前)も今後、撤去される