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pickup : ご神体 復元した本殿へ 「令和の御造営」終わる(金ケ崎神社)
金ケ崎町西根諏訪小路の金ケ崎神社(菅原政憲宮司)で25日、復元工事が完了した本殿にご神体を移す「本殿遷座祭」が執り行われた。神社関係者や地域住民らが見守る中、厳かに神事が進められ、19(令和元)年に始まった「令和の御造営」の完了を共に祝った。
老朽化が進んでいた本殿、幣殿、拝殿を修復、復元するとともに、境内全体の景観整備も実施。1741(寛保元)年造営の本殿は、城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区(伝建群)の保存物件にもなっており、文化庁の立ち会いも受けながら修復された。工事期間中、境内の神楽殿を「仮本殿」とし、ご神体を本殿から移し祈祷などを行っていた。
本殿遷座祭は、仮本殿から本殿に再びご神体を戻す神事。ご神体を手にした菅原宮司を、白装束の神職が絹垣(きぬがき)と呼ばれる白い布で囲い、約50メートル離れた本殿へ「オー」と警蹕(けいひつ)の声を発しながらゆっくりと移動した。本殿へご神体を安置し、祝詞奏上や玉串拝礼などが行われた。
参列者を前に菅原宮司は「無事に終了できたのは多くの皆さまのおかげ」。同御造営記念事業実行委員会の菊地清晴委員長も感謝の意を伝えながら、「今後も皆さま方の心のよりどころとしてあり続けていけば」と願っていた。
写真=本殿遷座祭で「朝日舞」を奉納する菅原政憲宮司。奥が復元修復された本殿