市の多文化共生防災講演会は6日、水沢吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で開かれた。高校生や学生を含む約30人が参加。外国にルーツを持つ市民が防災に関する経験談を語ったほか、NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会の土井佳彦代表理事=名古屋市=が「これからの多文化防災〜災害時に、誰一人とりのこさないために〜」と題し講演。参加市民らは、異なる文化を持つ者同士が互いに助け合っていく防災の在り方を考えた。
江刺の県立岩谷堂高校(山影稔男校長)の1年生4人は5日、水沢大手町の市役所本庁1階ロビーで、同校の先輩が開発を手がけたリゾットの缶詰を販売した。県内33市町村を巡る販売促進プロジェクトの第1弾で、用意した144個が早々と完売。来庁者と交流しながら缶詰の魅力をPRし、備蓄食の大切さを伝える意義も確認した。
市民団体「チームMomiji(もみじ)」によるがん患者交流の場「もみじの会」は17日午後2時から4時まで、水沢吉小路の市武家住宅資料館で開かれる。隔月開催していく予定で、がん患者らが集まり気軽に交流しながら情報を共有する場とする。医師や看護師、薬剤師などで構成する同チームの中目祐幸さん(65)=(株)ナカノメ代表取締役社長=は「患者一人一人が置かれている環境から選べる選択肢を一緒に整理して、解決に向かって共に寄り添っていきたい」と気軽な参加を呼びかけている。
江刺を拠点とする市民団体「We Craft」(伊藤玲雄代表、会員10人)が3日、江刺体育文化会館(ささらホール)で初の公演を行った。昨年1月の第15回公演を最後に惜しまれつつ幕を下ろした奥州市民☆文士劇の「地域の元気を発信する」との思いを土台に、江刺の新たなエンターテインメントを追求。演劇とバンド演奏のステージを華々しく披露し、市民らを楽しませた。
国立天文台水沢VLBI観測所(本間希樹所長)の前身、水沢緯度観測所の初代所長を務め「Z項」発見者として知られる木村栄(1870―1943)の書を集めた展示会が2日、水沢星ガ丘町の同観測所敷地内にある奥州宇宙遊学館(亀谷收館長)で始まった。天文学者としての実力だけではなく、卓越した書の腕前だった木村の多才ぶりに触れた来場者から感嘆の声が上がっている。10日まで(5日は休館日)。