「こどもの日」の5日、市内各地で子どもを対象にしたイベントが開かれた。新型コロナウイルスの影響により各種行事の開催自粛が続いていたものの、ようやく日常が戻りつつある。イベント主催者側も開催内容を工夫しながら感染防止と楽しみの提供を両立させ、子どもたちの輝く笑顔を引き出した。
ちびっ子まつり歓声
水沢公園
47回目となる「水沢ちびっ子まつり」は、水沢中上野町の水沢体育館前広場で開かれた。新型コロナによる中止を経て4年ぶりの開催。参加団体は減ったものの、多くの親子連れが集まり、各コーナーに行列ができるほどにぎわった。
第50回江刺甚句まつり(同まつり実行委員会主催)が4日、前日に続き江刺大通り公園(おまつり広場)を主会場に開かれた。江刺が誇る「百鹿大群舞」や江刺甚句大パレードなどが盛大に行われ、半世紀の節目の祭典が閉幕した。
新型コロナウイルスの影響で、4年ぶりの通常開催。初日の3日は1700人余りの江刺甚句踊りでギネス世界記録の更新を成し遂げるなど、まちが祭り一色に染まった。
水沢中上野町の陸中一宮・駒形神社(山下明宮司)の奉遷120年記念大祭「春の駒形祭・子供騎馬武者行列」は3日、金ケ崎町中心街と水沢中心街の2カ所で繰り広げられた。騎乗した16人の子どもたちは、沿道の見物客に時折手を振って応えていた。
協和学院水沢第一高校(大内誠光校長、生徒391人)の2年生148人は2日、水沢市街地で探究活動校外フィールドワークを実施した。連携・協力に関する協定を交わしている市の協力を得て、水沢公園やメイプルなどを歩いて回り現状と課題を把握。市を盛り上げていくため、どのような取り組みが必要か考えるきっかけをつかんだ。
働く人の権利を訴える労働者の祭典「メーデー」が1日、各地で繰り広げられた。胆江地方では、連合系が水沢佐倉河の市文化会館(Zホール)に約600人が集まり、労連系は水沢体育館前広場(水沢公園内)に約100人が参集。新型コロナウイルス禍により、組織を挙げ一堂に会しての活動は縮小せざるを得ない状況が続いてきたが、コロナ禍前に近い状態で運動を展開。集会やデモ行進を通し、労働環境改善や平和を守ろうと働く者の団結を訴えた。