胆沢区小山の葦名堰(あしなぜき)史蹟保存会(若槻慶之進会長)は、今年で開削400年になる水利施設・葦名堰の案内リーフレット(A4判カラー)をまとめた。「サイホン方式を採用し、平堰と穴堰を交互に配した緻密な構造。当時の知恵と技術が凝縮された二ノ台の宝を多くの人に知ってもらいたい」とアピール。表面に歴史解説、裏面には胆沢ー衣川の水路図を掲載し、先人の功績を今に伝える。
第18回奥州前沢劇場「むつざくら│前沢地ビール物語」は18日、前沢区の前沢ふれあいセンターで上演された。東北で初めてビールが醸造された地が明治10年代の前沢ーーという前沢町史の記述を基にした創作劇。文明開化や殖産興業に通底するチャレンジ精神でビール造りに打ち込む若者の姿をキャスト、スタッフ総勢90人で描きだし、観客から盛大な拍手が送られた。
金ケ崎町教育委員会は17日、同町西根の国指定史跡鳥海柵跡で、「城博士・千田先生と冬の鳥海柵へ行こう!」と題した散策イベントを開いた。町民ら歴史ファン約30人が参加。奈良大の千田嘉博教授らと共に雪原の同柵跡を歩き、城郭構造を探った。
17(平成29)年分所得税の確定申告の受け付けは16日、全国の税務署などで一斉に始まった。17年分から、ドラッグストアなどで特定の医薬品を購入した場合に税負担が軽くなるセルフメディケーション税制が創設された。
セルフメディケーションは「自主服薬」の意味。同税制は、医療費が年間10万円を超えた場合に所得税や住民税の負担を減らせる医療費控除の特例で、対象はドラッグストアなどで売っているスイッチOTC薬になる。
ゴールデンウイークに突入した29日、水沢区に本格的な春の到来を告げる伝統の祭典「日高火防祭(ひぶせまつり)」の本祭が水沢市街地で繰り広げられた。かわいらしい“お人形さん”が登場する絢爛豪華なはやし屋台が目抜き通りを巡行し、笛や太鼓、三味線のみやびやかな音色を響かせた。地元厄年連も創作演舞で躍動し、古里に活気を呼び込んだ。