水沢中町で酒店を営む(有)小林商店(小林光明代表取締役)は、店舗の大幅リニューアルを図り、日本酒に特化した専門店に生まれ変わる。酒販の規制緩和に伴い、地域の“酒屋さん”が次々に姿を消していく中、日本酒の魅力を知らない若者は多く、まだまだ活路は見いだせると判断。土曜限定の立ち飲みコーナーを新設するなど、酒屋のイメージを一新し、老舗酒屋として生き残りに懸ける。
胆江日日新聞社は創刊記念日の7日、郷土史研究家の荻田耕造さん(85)=江刺南町=に第26回胆江日日新聞文化賞を贈った。長年情熱を注いできた地域文化財の保護や継承活動の功績をたたえた。
授与式は水沢柳町の本社で行われた。小野寺弘行社長は「地元の古文書解読や刀剣の調査・収集など幅広い分野で長年取り組んだ功績は多大。これからもたゆまぬ探究心と情熱を持って郷土の歴史文化の掘り起こしや調査・研究、その継承に尽力してほしい」と激励した。
市の多文化共生防災講演会は6日、水沢吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で開かれた。高校生や学生を含む約30人が参加。外国にルーツを持つ市民が防災に関する経験談を語ったほか、NPO法人多文化共生マネージャー全国協議会の土井佳彦代表理事=名古屋市=が「これからの多文化防災〜災害時に、誰一人とりのこさないために〜」と題し講演。参加市民らは、異なる文化を持つ者同士が互いに助け合っていく防災の在り方を考えた。
江刺の県立岩谷堂高校(山影稔男校長)の1年生4人は5日、水沢大手町の市役所本庁1階ロビーで、同校の先輩が開発を手がけたリゾットの缶詰を販売した。県内33市町村を巡る販売促進プロジェクトの第1弾で、用意した144個が早々と完売。来庁者と交流しながら缶詰の魅力をPRし、備蓄食の大切さを伝える意義も確認した。
市民団体「チームMomiji(もみじ)」によるがん患者交流の場「もみじの会」は17日午後2時から4時まで、水沢吉小路の市武家住宅資料館で開かれる。隔月開催していく予定で、がん患者らが集まり気軽に交流しながら情報を共有する場とする。医師や看護師、薬剤師などで構成する同チームの中目祐幸さん(65)=(株)ナカノメ代表取締役社長=は「患者一人一人が置かれている環境から選べる選択肢を一緒に整理して、解決に向かって共に寄り添っていきたい」と気軽な参加を呼びかけている。