水沢真城地区で活動する地域団体「ちーむやなぎ(仮)」(佐藤永匡代表)は20日夜、同地区で「スカイランタンに願いを 真城祈望の冬蛍」を開催した。地元住民ら約140人が参加。願いを書き込んだスカイランタンは雨で空へ飛ばすことはできなかったが、サプライズの打ち上げ花火を観賞。奥州市誕生15年の記念日を地域を挙げて祝福した。
県立水沢商業高校(佐藤由記男校長、生徒323人)の生徒たちによるチャレンジショップ「ござえんちゃハウス2020」が20日から2日間、水沢東町の水沢グランドホテルで開かれている。生徒たちは「いらっしゃいませ!」と明るくあいさつしながら接客。全国各地から仕入れた魅力的な商品を積極的に売り込みながら、地域に元気を届けている。
「東奥の奇祭」として知られ、1000年以上の歴史があるとされる水沢の妙見山黒石寺(藤波大吾住職)の蘇民祭は19日、檀家や関係者らによる祈祷が執り行われた。例年であれば、下帯姿の男衆の「ジャッソウ、ジョヤサ」の掛け声が響き渡るが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で蘇民袋争奪戦など一連の行事を見送った。関係者らは静寂に包まれた本堂で無病息災や五穀豊穣、新型コロナの早期収束を祈願した。
水沢日高小路の認定こども園日高ななつ星(千葉正睦園長、園児169人)の5歳児44人は18日、ウェブ会議サービス「Zoom」を使った英語交流に初挑戦。園児の祖父でタイ在住のビシットヤンブンルアンさん(80)とビデオ通話し、英会話と海外の文化を楽しみながら学んだ。
黒石寺蘇民祭は19日、水沢黒石町の同寺で行われる。新型コロナウイルスの影響で、蘇民袋争奪戦など男衆が荒行を繰り広げる一連の儀式のほとんどを取りやめ。日中に関係者による祈祷のみ行う。祭典関係者は寂しさを感じながらも疫病退散を願い、コロナ収束後の再開を見据えた伝統継承に気持ちを切り替えている。