岩手県胆江地域の情報を扱う地方紙。紙面リード記事、市町村や歳時記の紹介。
胆江日日新聞
トップ  >  胆江地方について

胆江地方について

 胆江(たんこう)地方は岩手県中南部に位置し、北上川が中央を流れています。西の奥羽山脈、東の北上高地にはさまれ、胆沢川流域の胆沢扇状地と北上川流域の沖積平野を中心に拓けました。北上川西岸の胆沢(いさわ)地方、東岸の江刺(えさし)地方の頭文字を音読みして「胆江地方」と呼ばれ、奥州市と胆沢郡金ケ崎町の1市1町のエリアを指します。

 主産業である農業は肥沃な大地に支えられ、稲作を中心に県内でも有数の生産量を誇ります。前沢牛に代表される肉牛の飼育もさかんです。またリンゴやピーマンなどの国内有数の生産地です。

 工業では、東北唯一の自動車組み立て工場をはじめ、さまざまな工業部品・製品を全国・世界に送り出しています。

 胆江地方の人口は約15万人で、大きさは東西に約56km、南北約36km、総面積が1173,1k?と東京都(2186、6k?)の2分の1ほどの大きさがあります。

奥州市(おうしゅうし)

奥州市役所 岩手県奥州市水沢区大手町1−1
TEL0197−24−2111
人口 126,583人(2009年6月1日推計)
面積 993.35k?
市長 小沢 昌記(おざわ まさき)
奥州市ホームページへ


 水沢市、江刺市、胆沢郡前沢町、胆沢郡胆沢町、胆沢郡衣川村の旧5市町村が合併し、2006年2月20日に誕生した市です。
 岩手県内陸南部に位置し、市の中央を北上川が流れます。西は胆沢川によってひらかれた肥沃な胆沢扇状地、東は種山高原から連なる丘陵地、田園地帯となっています。
 総面積に対する土地利用の割合を見ると、水田が17.7%、畑地が4.8%、宅地3.5%、山林が44.1%などとなっており、農地と緑豊かな市であることがうかがえます。近年は、交通の利便性のよさを背景に県内屈指の工業地、商業地の集積も進んでおり、農・工・商のバランスがとれた産業基盤が特徴です。  また、古代の史跡が数多く残り、多くの偉人も輩出。伝統的な産業や祭典も多く、「歴史息づくめぐみの郷土、産業の力みなぎる副県都」を目指しています。
 旧来の5市町村名は地域自治区名として引き継がれており、水沢以外の旧市町村役場に「総合支所」を配置する行政運営体制をとっています。
隣接市町村・・・北上市、花巻市、一関市、遠野市、金ケ崎町、西和賀町、平泉町、住田町、秋田県東成瀬村

水沢区
水沢区 東北の英雄・アテルイの時代に始まり、胆沢城など多くの古代史跡が点在。幕末から明治・大正期にかけて高野長英、後藤新平、斎藤實らの偉人を輩出しました。国の重要文化財に指定されている正法寺は日本一のかやぶき屋根で有名な古刹です。  伝統産業の「鋳物」は羽田地区を中心に盛ん。今もなお手作りにこだわる職人の魂が息づいています。春には「日高火防祭」「子供騎馬武者行列」、夏は「ざっつぁかまつり」「花火大会」、秋は「グルメまつり」「YOSAKOI in 水沢」、冬は「黒石寺蘇民祭」と、年間を通して多様な祭りが楽しめます。
 旧水沢緯度観測所は、木村栄博士の「Z項」発見で世界の天文測地学の中枢を担うことになった研究施設です。水沢区内に「Z」とつく施設が目立つのはこれに由来しています。現在は、国立天文台水沢VLBI観測所として「銀河系地図作り」などを目的にしたVERA(ベラ)事業を実施。観測所内にある「RISE月探査プロジェクト」は、日本の月探査衛星「かぐや」の観測機器の一部の開発を担当し、観測データの解析をしています。また緯度観測所時代に建てられ、宮沢賢治も度々訪れた旧本館は、取り壊しの危機をまぬかれ、2008年春に「奥州宇宙遊学館」=写真=として開館しました。

江刺区
奥州市役所江刺総合支所 岩手県奥州市江刺区大通り1−8
TEL 0197−35−2111
江刺区 自然豊かな大地で生産されている江刺りんごや江刺金札米などは、全国的にも知名度が高くファンも多いです。特に江刺りんご=写真=は東京や大阪などの市場で高値で取引され、1つのブランドとして確立しています。
 観光地として有名なのが、歴史公園「えさし藤原の郷」。平泉黄金文化を築いた奥州藤原氏の政庁などを再現。NHK大河ドラマや映画などのロケ地であり、毎年多くの観光客が訪れています。
 岩谷堂地区では蔵を生かしたまちづくりが進められ、蔵風の建物の町並みが続いています。「黒壁ガラス館」などは、集客スポットとして人気。蔵町モールでのえさし蔵まち市や夢灯(あか)りの開催などで、「蔵のまち・江刺」を強く印象付けています。  国の名勝指定を受けた種山ケ原は宮沢賢治が愛し、「風の又三郎」などの舞台になった場所。アウトドア施設などが整備された「星座の森」は、夏の避暑地として人気があります。
 藤原清衡の時代が起源といわれている「岩谷堂箪笥」は、良質のケヤキとキリ材に重厚な漆仕上げ、豪快な手打ち金具を取り付けた家具です。時代を越えて愛されていいます。

前沢区
奥州市役所前沢総合支所 岩手県奥州市前沢区七日町裏71
TEL0197−56−2111
前沢区 世界一の肉質を誇る前沢牛は、全国的に知名度があります。前沢牛を低価格で気軽に楽しむことができる「前沢牛まつり」=写真=は、毎年県内外から3万人もの来場者が詰め掛けます。
 牛と人との共存をテーマとした「牛の博物館」は、世界でもただ1つの牛専門の博物館。▽生き物としてのウシ▽人とのかかわりの中の牛▽産業としての牛――の3つの分野から、展示のみにとどまらず講演会や体験教室などさまざまな手法で牛についてわかりやすく紹介しています。
 町出身の俳人で名誉町民の故遠藤梧逸(本名・遠藤後一)の遺徳をしのび、毎年命日(12月7日)に開かれている「梧逸忌全国俳句大会」も、全国の俳句愛好者から根強い人気を博しています。
 平泉町と接する白鳥舘地区には、世界遺産登録候補地の1つ、白鳥舘遺跡があります。
 国道4号前沢バイパス沿いや、JR前沢駅周辺の発展が目覚しく、大型ショッピングセンターや工業団地、住宅分譲地が形成されるなど振興が目覚しい地域でもあります。

胆沢区
奥州市役所胆沢総合支所 岩手県奥州市胆沢区南都田加賀屋地270
TEL0197−46−2111
胆沢区 「焼石連峰」は、焼石岳(標高1548.1m)を主峰に、西和賀町、北上市、秋田県にまたがる。周辺には。ブナ原生林などの豊かな自然が広がっています。  国内有数の規模を誇る中央コア型ロックフィルダム「胆沢ダム」が建設中。総貯水容量は1億4300万立方m。2013(平成25)年の完成予定で現在着々と工事が進められています。
 「円筒分水工」=写真=は寿安堰、茂井羅堰の2水路へ均等に水を配分する施設。かつて胆沢平野で農民たちが繰り返してきた水争いを解決させたシンボルです。  農家がそれぞれに屋敷を構え、周囲を立ち木などで囲み独立した生活を営む「散居集落」も美しい田園風景を演出しています。
 「全日本農はだての集い」(2月)は、雪上に稲わらを植える庭田植えや、日本一の大臼(直径2.4m、高さ2m)でつきあげる福もちなどを通して、受け継がれてきた農耕文化に触れることができるイベントです。

衣川区
奥州市役所衣川総合支所 岩手県奥州市衣川区古戸420
TEL 0197−52−3111
衣川区 名産の1つ、リンドウは転作用の花きとして広まり、県内のみならず全国でも有数の産地として知られるようになっています。特に愛らしいピンクリンドウは、県内で最高値を付けるほど。生産者による品種改良も盛んで、衣川産新品種として「夕日のころもかわ」など数種が農水省に登録されています。
 北股地域の東部・天田地区にある「菊の滝」は、2つの川が滝となって合流し一種の景観をつくり上げている。同地域の「衣の滝」とともに人気の観光スポットになっています。
 首都圏からの修学旅行生や農業体験旅行の受け入れも盛んで、豊かな自然環境に触れることができます。
 2005年7月に国指定史跡となり注目を浴びた長者ケ原廃寺跡=写真=は、安倍氏が活躍した10〜11世紀の遺跡。周りを囲む土塁が築地塀(ついじべい)跡と分かり、公的寺院跡の可能性も高くなりました。今後は前沢区の白鳥舘遺跡とともに世界遺産候補地になっています。

金ケ崎町(かねがさきちょう)

金ヶ崎町役場 岩手県胆沢郡金ケ崎町西根南町22−1
TEL 0197−42−2111
人口 16,373人(2009年6月1日推計)
面積 179,8k?
町長 高橋 由一(たかはし よしいち)
金ヶ崎町ホームページへ


 胆江地方の北側。東には北上川、南には胆沢川と自然に恵まれ、町の半分は高原・山岳になっています。北に北上市、南に奥州市といった形で都市部に挟まれている地理状況から、ベットタウンとして、多くの住宅分譲地も見受けられます。町外からの移住してきた「新住民」の割合も高い地域です。
 古くから稲作が発達、酪農やリンゴの栽培、養鶏なども盛んです。
 森山地区の岩手中部工業団地には、東北で唯一の自動車組み立て工場があり、乗用車=写真=が日々生産されている。ほか、製薬会社の薬品工場、大手電気メーカーの半導体工場などがあります。
 工業団地に隣接する形で、運動競技施設を備えた「森山総合公園」があり、県内の公式試合のほか、スポーツジムや温水プールなど、町民の健康づくりの拠点となっています。また、町内には2カ所のゴルフ場もあります。
 町の中心部には、古くからの伝統的な街並みが今もなお存在。2001年6月に文化庁の伝統的建造物群保存地区に指定されました。
隣接市町村・・・奥州市、北上市
購読のお申込み
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢区柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動