春の運動会シーズンを迎え、胆江各地の小中学校では児童生徒が力いっぱいの競技を繰り広げ、元気な歓声や声援が響きわたっている。18日はすがすがしい青空の下、4月に奥州市胆沢の胆沢愛宕小学校と統合した若柳小学校(小原睦子校長、児童123人)で「統合記念大運動会」が行われ、仲間の力を結集しながら盛り上がっていた。
同日の胆江地方は高気圧に覆われて気温が上昇。盛岡地方気象台によると、最高気温は江刺27.5度(午後4時23分)胆沢若柳26.6度(同3時57分)の「夏日」を観測し、7月中旬並みの陽気となった。
統合1年目となる同校の運動会スローガンは「チームを信じ 勝利をつかめ!〜めざせ!歴史のその先へ〜」。午前中で終了するプログラムが組まれ、個人や親子競技で躍動したほか、団体演技のキッズ・ソーラン、新種目の組体操などで心を一つにした。
同校には旧胆沢愛宕小学校区から新1年生5人を含む27人が通学。5年高橋杏華さん(10)は「若柳小は人数が多くて校舎が大きい。ここに通うようになって良かったのは友だちが増えたこと」と笑顔を見せ、運動会を楽しんだ。
閉会式で小原校長は「統合1年目の新しい小学校を記念して、保護者の皆さまや地域の方々にも運動会を盛り上げていただいた」と感謝。その上で「赤と白に分かれて全力で戦った皆さんも、終わりの言葉の後は、同じ若柳小学校のチームメート。運動会で付けた力、取り組みを通して築いた団結力をぜひこれからの生活に生かしてほしい」と呼びかけた。
25日も各小学校で運動会が行われる。
写真=紅白対抗リレーで駆け抜ける若柳小児童たち
【1面】
統合校でも力結集(運動会シーズン到来)
産業人材の確保へ奨学金返還を支援(岩手県が対象者募る)
【社会面】
「生産者の喜び」味わう(水沢農業高校で恒例の販売会)
ねんりんピック県代表選考会開かれる
里山の自然と魅力を満喫(前沢の経塚山などで散策会)
水沢工が初戦敗退(春季高校野球岩手県大会)
【第2社会面】
会員に寄り添う事業を(金ケ崎商工会で総会)
伝統文化を学ぼう(奥州市芸術文化協会が今年も親子教室)
奥州市胆沢若柳の国道397号平七沢ゲートから秋田県境まで16.3km区間の冬期通行止めが17日、約半年ぶりに解除された。雨がぱらつく空模様となったが、閉じられていたゲートが開かれるとともに、新緑の中を車両が進んでいった。
道路管理者の県南広域振興局土木部によると、昨年11月7日から冬ごもりに入り、今年3月29日から除雪作業を進めた。
【1面】
国道4号水沢東バイパス早期開通求め活動(期成同盟会)
通行再開 新緑に包まれ(胆沢・国道397号県境ルート)
県高総体 健闘誓う(盛岡で総合開会式)
日本の米加速器計画参加検討で「ILCに弾み」(達増知事)
【社会面】
ダム湖サミットへ連携(胆沢ダム管理協が事業計画)
共に味わう農業の魅力(岩谷堂高校と江刺一中が田植え)
総務省職員や警察官かたる詐欺電話に注意(奥州市内など県全域)
県高総体総合開会式の在り方「廃止」含め検討(県連盟)
水沢が初戦突破(春季高校野球県大会)
【第2社会面】
前沢商工会新会長に三浦真氏
全国広報コンクールの企画部門で入選(奥州市の壁紙カレンダー)
先月15日に亡くなった金ケ崎町西根善光寺出身の歌人・板宮清治さん(享年89)の追悼展「ありがとう 板宮清治さん」が、金ケ崎図書館(及川敏雄館長)で開かれている。専業農家として地域農業をけん引しながら、写実的表現で実力派歌人として全国に知られた板宮さん。同図書館では板宮さんが寄贈した歌集を特設の「板宮文庫」として所蔵しており、文庫を特設コーナーに移設して板宮さんが数多く残した短歌を紹介し、偉人の功績に思いをはせる機会を創出している。追悼展は当面の間開催する。
板宮さんは1935(昭和10)年、父次男さんと母八重子さんの長男として出生。水沢農業高校を卒業後、実家の農業に従事する傍ら歩道短歌会に入会し、1964年に第1歌集『麦の花』を出版した。