岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : “健幸”福祉推進へ4計画 審議会が原案答申(金ケ崎町)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-01 09:45:32 (267 ヒット)

 金ケ崎町福祉審議会は29日、町役場大会議室で開かれた。町が諮問した町高齢者福祉計画・第9期町介護保険事業計画(24ー26年度)など4計画について原案通り即日答申した。今後は決裁を経て、町ホームページ(HP)で計画を公表する。同日は委員改選後初の会合で、会長には町民生委員児童委員協議会長の佐藤千春氏を互選した。

 委員や町職員ら20人が出席。高橋寛寿町長は「人生100年時代と言われているが、心身ともに健康である期間を延ばしていくことも重要。四つの計画の見直し期間が重なりボリュームが多くなっているが慎重審議を」とあいさつした。
 審議したのは、町高齢者福祉計画・第9期町介護保険事業計画のほか▽第7期町障がい福祉計画・第3期町障がい児福祉計画(24ー26年度)▽町健幸増進計画(24ー35年度)▽町自殺対策計画(24ー28年度)ーーの3計画。同審議会は、いずれの計画に対しても異論はなかった。
 町高齢者福祉計画・第9期町介護保険事業計画は、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年問題を見据えた中長期的な視点で、地域包括ケアシステムの深化・推進で地域共生社会の実現を目指していく。第9期計画期間中に第1号被保険者が支払う介護保険料(基準額)については、現行から年額で2400円引き下げ、5万8800円(月額4900円)とする方針。
 町自殺対策計画では、対策の課題として「自殺のリスクが高い人の早期発見と対応のため、見守りながら必要な相談や支援機関につなぐ人材育成が必要」などを挙げた。自殺の背景には精神保健上の問題だけでなく、さまざまな社会的要因があるとされることから「誰も自殺に追い込まれることのないまち金ケ崎」を基本理念とする。
 委員からは「自殺に至るまでの過程で対応することが重要。孤立や孤独が結果として自殺につながる。地域が支援を必要とする人に目を向けられるかも大切だ」とする意見があった。町は「孤立や孤独の発見が重要と認識している。現状を全て把握できていないのが課題だが、町だけで対応するのは難しく、関係機関と情報共有しながら取り組んでいく」とした。
 承認された4計画を巡り町は、6日に町高齢者福祉計画・第9期町介護保険事業計画の住民説明会を開いたほか、4計画については1ー12日の間にパブリックコメント(意見公募)を実施した。
 介護保険料は、町議会での関係条例改正の可決をもって決定する。
写真=町高齢者福祉計画・第9期町介護保険事業計画など4計画について原案承認し、答申書を手渡す金ケ崎町福祉審議会の佐藤千春会長


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