岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 元気発信 再び 江刺の新たなエンタメ追求 市民団体「We Craft」初公演(ささらホール)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-04 09:40:49 (334 ヒット)

 江刺を拠点とする市民団体「We Craft」(伊藤玲雄代表、会員10人)が3日、江刺体育文化会館(ささらホール)で初の公演を行った。昨年1月の第15回公演を最後に惜しまれつつ幕を下ろした奥州市民☆文士劇の「地域の元気を発信する」との思いを土台に、江刺の新たなエンターテインメントを追求。演劇とバンド演奏のステージを華々しく披露し、市民らを楽しませた。

 伊藤代表(36)=江刺岩谷堂字中野=らは昨年9月、文士劇の終了を惜しむ声に応えながら地域を盛り上げようと、文士劇の有志らを中心に新団体を結成。団体名のWは「わっしょい」、eは「えさし」を表すという。
 歴代文士劇の舞台となり、市が24(令和6)年度末での廃止方針を示す同ホールで初公演。「ありがとう ささらホール!イベントリレー」の第1弾に位置付けた。
 初公演は2回上演され、市民ら計約350人が来場。ユーモアを交えた熱演を拍手でたたえた。
 公演は2部構成。第1部は、ある街にあるバーでの人間模様を濃密に描いた演劇「街はささやいて〜ここは心の石を溶かす場所」。「演劇集団es」(静岡)の澤根孝浩代表の原作を基に、ウィー・クラフトの遠藤勝年さん(47)=江刺岩谷堂字金打=が脚本・演出を手がけた。
 第2部は、生演奏で文士劇を支えたジャズバンド・メロディージャックスと県立岩谷堂高校吹奏楽部ОBで構成する「GMT(じもと)バンド」(高野司代表)の23人が約10曲を軽快に披露。高野代表(77)=江刺岩谷堂字五位塚=は「皆で音楽を楽しめた」と充実した様子だった。
 ウィー・クラフトの会員は週3ー4回、岩谷堂地区センターなどで夜間に稽古を重ねた。遠藤さんは「演技が初めての人もいたが、皆の情熱で舞台をつくり上げられた」と仲間をたたえる。
 伊藤代表は「右も左も分からない中でやってきたが、皆さんの応援があったからこそ初公演を実現できた」と感謝。「これからも期待に応え笑顔を届けられるよう、江刺の新しいエンタメを追い求めていきたい」と意欲を語った。
 来場した胆沢南都田字下広岡の千葉智秋さん(68)は「演劇とバンドの構成に工夫があり、面白かった。次回の公演にも期待したい」と話していた。
写真=初公演で熱演する市民団体「We Craft」の出演者


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