岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : 教訓生かし未来へ進む 誓い込め響く合唱(衣川中)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-12 09:44:21 (272 ヒット)

 市立衣川中学校(八重畑亘校長、生徒75人)は11日、東日本大震災の復興と犠牲者への追悼の思いを込めた「あの日を忘れない 届け わたしたちの歌 3・11コンサート」を開いた。校舎正面の外階段に全校生徒が並び、全8曲を合唱。震災で得た教訓を生かしながら未来に向かって進んでいくことを誓った。

 20(令和3)年度に始まり、今回で4度目。市立衣川小の児童や地域住民ら約100人が足を運び、校庭に響く生徒たちの伸びやかな歌声に聴き入った。
 合唱の合間に、釜石市の被災者からのメッセージを紹介。▽100回逃げて100回(津波が)来なくても、101回目も必ず逃げて▽自分の命は自分で守るしかないーーなど、震災の記憶と教訓を語り継ぐ場とした。
 生徒会長の高橋彩香さん(14)は「今日のためにみんなで練習してきた。地域住民や子どもたちに思いが伝わってくれれば」。合唱専門委員長の菅原憂奈さん(14)は「今の中学生で震災を覚えている人はいないと思う。コンサートを通じて、いろんな人の記憶に残していきたい。無事に終えられて良かった」と話していた。
写真=歌声を響かせた「3・11コンサート」

鐘の音響かせ冥福祈る
江刺・光明寺で法要

 江刺南町の曹洞宗光明寺(佐藤浩昭住職)主催の「東日本大震災物故者追悼法要│祈りの日」が11日、同寺本堂で執り行われた。約30人が出席し、鎮魂の鐘の音を街じゅうに響かせながら犠牲者の冥福を祈った。
 曹洞宗岩手県第五教区の僧侶8人と、同教区の役員18人が参列。震災発生時刻のサイレンと同時に境内の釣り鐘を計9回鳴らした。
 本堂では僧侶の読経が流れる中、参列者が焼香。静かに手を合わせ、犠牲者を悼みながら被災地に心を寄せた。
 教区長でもある佐藤住職(55)は「この日を迎えると、震災当日が昨日のことのように思い出される。月日が流れても、傷が癒やされていない方々がたくさんいる。能登半島地震の被災地を含め、心を傷めている方々の力に少しでもなりたい」と話していた。
 会場で参列者が寄せた義援金は、能登半島地震の被災地に届けられる。
写真=光明寺での東日本大震災追悼法要で、発災時刻に合わせて釣り鐘を鳴らす僧侶


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