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胆江日日新聞
pickup : 新年度に事業化見通し 国審議会「妥当」と判断 4車線で混雑緩和や円滑物流(国道4号水沢金ケ崎道路)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-14 09:38:45 (376 ヒット)

 国道4号水沢金ケ崎道路(延長3・1キロ)の新規事業化を巡り、国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会が「妥当」と判断した。水沢東バイパス整備と金ケ崎拡幅整備の両事業区間の間の路線で、事業化されれば2車線を4車線に拡幅。慢性的な混雑を緩和するほか、県南地域が誇る産業集積地の物流の円滑化や救急搬送経路の確保を図る。全体事業費は約150億円。順調に進めば、国の新年度予算成立後に新規事業化される見通し。

 国道4号水沢金ケ崎道路は、水沢佐倉河字竃堂から金ケ崎町西根土橋上までの区間。南側で水沢東バイパス整備事業(延長9・6キロ)、北側で金ケ崎4車線拡幅整備事業(同5・2キロ)が進められている。両整備事業が完了しても、水沢金ケ崎道路が2車線のままではボトルネックになりかねない状況になっていた。 
 水沢金ケ崎道路は、前後の区間と比べて交通量が多く、慢性的に混雑が発生する。冬期の降雪や路面凍結時にはさらに速度が低下。特に東北道の通行止め時は、並行して走る国道4号に交通が集中し、通常期に比べ約7割の速度低下が起きるという。幅員が狭く救急車両の追い越しが困難となるなど、安全で円滑な救急搬送経路の確保も課題となっている。
 審議会部会の妥当判断を受け、達増拓也知事は13日、「産業集積が進む県南地域で、立地企業の安定的な生産活動や円滑な物流の確保に大きな効果を発揮すると考えており、一日も早い整備着手を期待する。引き続き直轄道路の整備が推進されるよう、沿線自治体や関係機関と連携して取り組む」とコメントした。
 胆江2市町の首長も事業化見通しを歓迎するコメントを発表。倉成淳市長は「新規事業化に向けた大きな前進。引き続き関係団体と一体となり、当該事業に全面的に協力する」、高橋寛寿町長は「新規事業化に向けて前進したことは、安全で円滑な物流・救急医療活動の実現に大きく寄与する。金ケ崎拡幅と併せて事業促進がなされるよう全面的に協力する」とした。
写真=新規事業化が妥当と判断された国道4号水沢金ケ崎道路。水沢佐倉河字膳性地内から金ケ崎方面を望む=13日


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