岩手県奥州市、金ケ崎町の地域紙。第2回ふるさと新聞アワード(2022)グランプリ & Googleアワード受賞。
胆江日日新聞
pickup : ゆかりの地訪ね謎迫る 市内5カ所巡り勉強会(アテルイ)
投稿者 : tanko 投稿日時: 2024-03-20 09:42:45 (319 ヒット)

 水沢の自営業・宮本拓海さん(29)が主催する第2回アテルイ勉強会がこのほど、市内で開かれた。参加者らは、胆沢や水沢にあるアテルイゆかりの地5カ所を訪ね歩き、朝廷軍を退けた蝦夷の族長・アテルイの謎に迫りながら見識を深めた。

 水沢出身の宮本さんは高校卒業後、県内で学校事務として働く傍ら、ウェブマガジンのライターとして健筆をふるった。事務職員を退職後の19(平成31)年から、起業支援や地域おこしに関わる業務などに携わった後、遠野市へ移住。4年にわたり現地でライターとして活動した。昨年、「古里に長く関わっていきたい」と水沢に戻り、現在はフリーランスで執筆や企画、編集に取り組んでいる。
 遠野市で書籍の出版に携わったことをきっかけに、地域の歴史に関心を持つようになったという宮本さん。名前を見たり聞いたりしたことがあったアテルイについて詳しく学ぼうと、水沢で昨年11月、第1回アテルイ勉強会を企画。約20人が参加し、座学でアテルイについて学んだ。
 2回目の今回は、アテルイにまつわるスポットを巡るフィールドワークを実施。県内外から12人が参加した。前回に引き続き、市埋蔵文化財調査センター専門学芸員の大堀秀人さんが解説を務めた。
 訪れたのは▽角塚古墳(胆沢)▽羽黒山出羽神社(水沢)▽四丑橋(水沢・江刺)▽物見やぐら(水沢)▽跡呂井地区(水沢)ーーの5カ所。本州最北端の前方後円墳である角塚古墳では、大堀さんが「県唯一の前方後円墳で儀式も行われていたとされている。作った人は誰なのか、どこに行ったのかも分からない」と解明されていない謎について解説した。
 参加者同士の交流も盛んに行われた。水沢朝日町の会社員藤澤皓太さん(22)は「古墳時代など、あらゆる歴史に興味が湧いた。もっといろいろ勉強してみたい」と楽しんでいた。宮本さんは「フィールドワークは歩きながら参加者と学べて楽しめる。あらゆる視点からアテルイをもっと知っていきたい」と意気込んだ。
写真=胆沢の角塚古墳でアテルイについて学ぶ参加者


購読のお申込み
新聞広告掲載料金とサイズ案内
新聞掲載写真の販売
困ったときの問い合わせ先
随想・寄稿・文芸などへの投稿
リニアコライダー
水沢信用金庫
奥州市観光物産協会バナー
岩手銘醸バナー

胆江地方について
写真

当ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての著作権は胆江日日新聞社に帰属します。
〒023-0042 岩手県奥州市水沢柳町8 TEL:0197-24-2244 FAX:0197-24-1281

ページの先頭へ移動